健診でGPTの値が高いのは、服用していた鎮痛薬の影響?
先月の健康診断で、これまで正常だったGPT(ALT)が60U/Lと高めでした。健診の少し前から、歯の治療後に処方された鎮痛薬(ロキソプロフェンナトリウム水和物)を飲み続けていた影響なのではないかと思いますが、その可能性はありますか?
男性/40代
2024/05/20
ご相談内容だけから、GPT(ALT)と鎮痛薬(一般名:ロキソプロフェンナトリウム水和物)との関係をはっきりさせることは難しいため、一般的なご説明をいたします。
GPTは肝臓の中にある酵素の一種で、肝細胞などが障害されると血液中に流れて出て、血中の濃度が上がります。基準値より高い場合の一般的な原因としては、肝臓の病気のほか、アルコールの過剰摂取や肥満、薬剤の副作用などがあります。
ご相談者のGPTの検査値は60U/Lで、確かに軽度の増加がみられますが(男性の基準値10~42U/L)、健診結果では要再検査などの指示はありましたでしょうか。
ロキソプロフェンナトリウム水和物の副作用として、「GPT上昇などの肝機能障害が現れることがあり、観察を十分に行い、異常が認められた場合には中止するなど適切な処置が必要」とされており、鎮痛薬の影響が否定できません。しかし、一度の検査結果だけでは判断が難しいこともあります。
おそらく現在は、鎮痛薬の服用はされていないと思います。薬が影響したのであれば、GPTは基準値内に回復しているものと考えられます。
ご心配であれば、健診結果を持参し内科や消化器内科を受診し、検査をされるとよいでしょう。健診時には鎮痛薬を服用していたことを伝え、今後の経過の見方や生活上の注意点などについて相談することをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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