胸郭出口症候群が治らない
胸郭出口症候群のため、肩の違和感や、手先から腕にかけてしびれや痛みがあります。処方薬を服用していますが、通院後もしびれや違和感が治まらず、動作によって痛みがひどくなったりします。痛みは改善するのでしょうか?
男性/50代
2024/05/27
胸郭出口症候群では、つり革につかまる姿勢や洗濯物を干すような動作(腕を上げる姿勢)で、しびれや痛みが起こりやすくなります。また、手の裏側や小指に沿って痛みやしびれを感じることも、よくある症状です。
痛みやしびれなどの原因としては、腕やその付け根を支配する神経(腕神経叢)と鎖骨付近の血管が絞めつけられたり圧迫されたりすることにより、神経および血流の障害が起きていることが考えられます。そのほか、頸肋(けいろく)という肋骨の奇形の一種である場合や、肩の筋力の低下や重いものを持ち上げる作業の過動作が原因の場合もあります。
腕を上げた姿勢での長時間の作業や重たいものを持ち上げる動作、リュックサックなど肩に負荷がかかった状態での荷物の運搬は、症状を悪化させる原因となります。
ご相談者のからだの状態をよく把握している主治医に、避けるべき動作について尋ねるとよいでしょう。
一般的な治療方法は、まずは保存療法で改善を目指します。筋力を強化する運動(僧帽筋や肩甲挙筋の強化運動)や、肩を少しすくめるような姿勢で筋力を鍛えること、姿勢の改善に加えて、血流改善薬やビタミン剤、痛み止めなどが処方されたり、神経ブロックを行ったりします。
また、頸肋が原因の場合には、手術が適応になることもあります。頸肋以外の原因では、血流や神経を圧迫している部分を手術で治療することもあります。
受診の際には、肩の違和感や、手先から腕のしびれや痛みなどが改善されていないことについて主治医に伝え、今後の見通し、治療の選択肢、生活面での具体的な対策の有無について、主治医に尋ねることをおすすめいたします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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