早朝覚醒は加齢のせい?
50代になったくらいから、早朝に目が覚めてしまいます。職場や家庭でのストレスもあります。目が覚めてしまうのは年齢のせいでしょうか?
男性/50代
2024/05/17
加齢による心身への影響には個人差があるため、はっきりとした回答は難しいのですが、早朝覚醒は加齢以外にも、気がかりなことがあったり、生活リズムが乱れていたり、日中の生活に充実感がなかったりと、心理的な原因で起こることがあります。
まずは、生活リズムを整えることが大切です。私たちの体には体内時計が備わっていて、朝、光を浴びることで睡眠と覚醒のリズムが作られます。生活リズムを整えるために、以下の点に注意してください。
●朝は太陽の光を浴びる
休日もできるだけ同じ時間に起床し、日の光を浴びて体内時計をリセットしましょう。
●朝食をとる
1日3食、食事でリズムをとることで、1日の生活リズムも整います。バランスのよい食事を心がけましょう。
●夕食は消化のよいメニューを
食べすぎは睡眠にはよくありません。夕食は腹八分目に抑えます。動物性脂肪の少ない消化のよいメニューがいいでしょう。就寝2時間前は飲食を控えます。アルコール、カフェイン(コーヒー、紅茶)も眠りを妨げるため、晩酌は深酒をせず、コーヒー、紅茶を含めて、夕食後はとらないようにします。
●昼間、適度な運動を続ける
早歩きや軽いランニングなどの適度な運動を、就寝の3時間前までに、週3回を目標に習慣化しましょう。
●就寝前に入浴で血行をよくする
就寝の2時間から3時間前にぬるめのお風呂に入り、血行をよくして体温を上げておくことも大切です。
●就寝前にはリラックス
就寝30分から1時間前は、軽いストレッチや腹式深呼吸を、ベッドの上でゆったりとした気持ちで行ってみましょう。照明を落とし、静かな音楽を聴くなどして、リラックスして過ごします。
早朝同じ時間に目が覚める、というリズムができてしまっている場合は、上記のセルフケアを試みたうえで就寝時間を少し遅らせてみるのも一つの方法です。
また、自分なりのストレス解消法を見つけて、できる限りストレスを軽減することも必要です。
早朝覚醒していても日中元気に活動できていれば問題はありませんが、セルフケアを2~3週間試みても生活への支障があり苦痛に感じるようでしたら、睡眠外来など医師へのご相談をおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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