不妊治療で休む理由を伝えるのがつらい
不妊治療を始めて1年がすぎました。会社を休んだり、遅刻しなければならない日もありますが、治療を始めたころは男性上司の理解もあり、ためらうことなく通院できていました。しかし、なかなか妊娠しないこともあって、最近では治療のたびに休む理由を上司に伝えるのが苦痛でしかたがありません。どうすればよいでしょうか。
女性/30代
2021/12/21
不妊治療のことを上司に打ち明けるにはさぞ勇気がいったことと思います。きっと治療への期待や焦る気持ちなど、言葉にできないさまざまな思いを抱えながら仕事と両立してこられたのだろうと想像します。
最近では、治療のたびに休む理由を上司に伝えるのが苦痛でしかたがないとありました。休みをとるために仕事を調整したり、周囲に気をつかったり、上司に伝えるのにも心苦しさを感じているのではないでしょうか。
厚生労働省のデータでは、夫婦の5.5組に1組は何らかの不妊治療を受けたことがある、または現在受けていることが明らかにされています。コンディションに応じて、急きょ通院しなければならなかったり、通院回数の多さなど、女性の心身にかかる負担は大きく、数年にわたって治療が続く場合もあるようです。
先の見通しが立てられることなら、それまでの辛抱と割り切ることができるかもしれません。しかし、そうではない不妊治療では、治療そのものの大変さだけでなく、いつまで今の状態が続くのかという不安や焦り、プレッシャーなどの負担もあります。
もしかしたら、会社を休まねばならないことのほかにも、年齢や治療費のことなど、気にかかることがあるかもしれませんね。ご自身が思っている以上に、疲れがたまっておられるのではないかと感じました。これから先、どのような形で治療に取り組んでいきたいのか、少し立ち止まって考えや気持ちを整理して、たまった疲れを癒すタイミングなのかもしれません。
望む形は人それぞれで、価値観や生き方によりさまざまですから、まずは周りの目を気にしないで、ご自分の気持ちを大事にして考えてみてください。パートナーであるご主人ともよく話し合われ、必要に応じて主治医にも助言をいただきながら、不安や疑問などは一人で抱え込まないようにしてくださいね。
職場においては、機会があれば、心苦しく思っている気持ちを上司にお伝えできるとよいと思います。また、保健師など産業保健スタッフがいるようでしたら、相談したり、状況を知っておいてもらうようにするとよいでしょう。
会社のなかにも理解してくれる人がいると感じられると、あなたの気持ちも少し楽になるのではないでしょうか。また、会社の制度で利用できるものがないか、ご相談されてみるのもよい方法と思います。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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