うつ病で職場復帰した同僚への接し方

「うつ病」という病名は知っていても、具体的にはどのような病気なのか、どう接すればよいのかなど、わからないことは多いものですよね。わからないことにはフタをして、かかわらないようにするという人もいるなかで、あなたは以前のように親しくしたいと思い、病気についても配慮しながら接していきたいと考えているご様子です。相手を気遣える気持ちをもつのはとても大切なことですね。今後もよい関係を続けていけるよう、接し方などについて一緒に考えていきましょう。

文面から、あなたは同僚が身体的な病気で休職していたと思っていたけれども、心の病気であるうつ病であったことを知り戸惑いを感じた、ということと受け止めました。この戸惑いというのは、具体的にはどのような感情でしょうか。一般的に心の病というと、ストレスをかけてはいけないのではないか、声のかけ方ひとつにも気をつけなければならないのではないか、と感じる人も多いかもしれませんね。あなたもそのように感じられたのでしょうか。

ここで少し視点を変えて考えてみてほしいのですが、もし同僚が身体的な病気で休職し、復帰していたならどうでしょう。休職するほどですから、復帰後もしばらくは体調が万全ではないかもしれませんね。食事や飲みに誘うときでも、体調を気使うでしょうし、仕事中具合が悪そうなら声をかけるのではないでしょうか。はじめは、あまりプレッシャーをかけないよう気をくばったり、多少のミスなどは多めに見てあげたりするかもしれません。逆に元気そうであれば、回復してきたのだなと思って、これまでどおりに接していくことでしょう。

つまり、どのような病気であっても、復帰後間もない方への対応に、大きな違いはないのではないかと思うのです。病気から復帰した時というのは誰でも不安や緊張を抱えているものですよね。そのようなときに、周りの方が戸惑ったり身構えたりしてしまうと、よりプレッシャーを感じると思います。うつ病だからと、特別な対応をするよりは、文面にあったように「体調がよくなったら今までどおりどこかで食事をしたり、飲みに行ったりしよう」と思っているほうが、同僚もほっとするのではないでしょうか。

一般的にいわれているように、必要以上に励まさないなど、少し気を配りつつ、これまでどおりに接していけばよいのではないかと思います。うつ病は決して珍しい病気ではなく、誰もがかかる可能性のある身近な病気です。あまり戸惑わずに、これからも親しい同僚の一人として、接してくださいね。