Question

夫のモラハラに悩んでいる

夫はとてもまじめで、毎日忙しく働いていました。定年後は会社に残らず、第二の人生をゆっくり楽しみたいというので私も同意しましたが、毎日家にいるようになり、家庭での様子が一変してしまいました。最近では、同じ人とは思えないくらいモラハラがひどくなり、どうすればもとのやさしい夫に戻ってもらえるでしょうか?

女性/50代

2023/06/18

Answer

定年退職後、ご主人の家庭での様子が一変したのですね。第二の人生をゆっくり楽しみたいとおっしゃっていたのに、モラハラ(モラル・ハラスメント)がひどくなったとのこと。毎日一緒にいるご相談者としてはこれから先のことが心配になりますよね。


もとはやさしいご主人から、今まで聞いたこともないような暴言があったり、まるで性格が変わってしまったかのような言動がみられるようであれば、まず考慮しなければならないのは、ご主人の心身の不調です。退職という環境の変化はストレスになり、ご主人が60歳前後であれば、加齢の影響も出てくる年頃です。


心身の不調や疾患が原因で感情の抑制が利かなくなり、イライラしたり怒りっぽくなったりすることがあります。それが身近な人にはモラハラとして感じられるかもしれません。まずはその心配を解消するために受診をおすすめします。心療内科や精神科、神経内科などで一度診てもらってはいかがでしょうか。できればご自身も同席し、ご主人の変化について医師に説明されるのがよいと思います。


ご主人に受診をすすめるのがむずかしく感じられるかもしれないので、ポイントをいくつかお伝えします。

タイミングとしては、ご本人がリラックスして機嫌がよいときをおすすめします。今の状態を心配している、一緒に楽しく老後を過ごしたいといった気持ちを真摯(しんし)に伝え「私の安心のために受診してほしい」など、ご相談者を主体とした表現にされるのがよいでしょう。具体的な例を挙げて、ご主人にご自身の変化に気づいてもらうのもよいかもしれません。ただその際は、病気だと決めつけたり責めるような言い方にならないように注意してくださいね。

ご相談者からではむずかしい場合は、ほかのご家族や信頼できる方に相談して、ご主人に声をかけていただいてもよいと思います。また、ご家族が代わりに受診して医師に相談できる場合もあるので、医療機関に相談してみてください。


もし、ご主人の変化がそこまで極端なものではないとか、受診しても医療上の問題はないということであれば、今はご主人とは少し距離を置いて、それぞれの時間を楽しむのがよいかもしれませんね。そうやって、ご本人のペースで退職後の生活に慣れていただくことで、少しずつもとの状態に戻っていかれるかもしれません。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

関連するキーワード

ハラスメント
パートナーの悩み
心療内科
精神科
本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。