Question

2歳になる子どもがほぼ言葉を発しない

もうすぐ2歳の子どもが、ほとんど言葉を発しません。かかりつけの小児科では様子をみるとのことですが、どのように子どもに関わって言葉を引き出していけばよいのか、アドバイスをお願いします。

男性/30代

2024/04/23

Answer

1~3歳頃は個人差がとても大きく、あまり話さなかったお子さんが突然、話し始めることもあります。話し始めた時期が、のちの知能や言語能力に関係するという事実はありません。

言葉だけでなく、周囲の人にあまり関心がない、理解が乏しい、話を聞かない、視線が合わないなどの場合は、小児科や保健所などの専門家への相談が必要です。ただし、親の簡単な指示に応じて行動できる、名前を呼ぶと振り向く、電話などの音に気づく、はっきり聞き取れなくても声を出せる、同年齢のお子さんと同じような遊び方ができるなどの場合は、成長とともに言葉も発達することが多く、あまり心配しなくてもよいことがほとんどです。


ご相談者の場合、かかりつけの小児科で、様子をみると言われているとのことなので、お子さんとの関わり方を工夫しつつ、成長を見守っていただくのがよいように思います。

安定した心と元気なからだが育って初めて「言葉」が育ちます。言葉は教え込むのではなく、家族などとの対人関係により、言語能力を高めるようにするとよいとされています。お子さんには、ゆっくり、はっきり、短い文章でにこやかに話しかけることを心がけ、コミュニケーションを多くとりましょう。また、からだを使った遊びやスキンシップは、脳を刺激して言葉の発達につながります。


【言葉のかけ方の例】

シャボン玉遊びの際に「シャボン玉を飛ばすよー」「大きいのが1つだね」「壊れちゃうよ」「パチン!」「あー、壊れちゃった」などと話しかけたり、散歩中などに「ワンワン」「ワンワンだね。小さくてかわいいね」など、お子さんの言葉をくり返して少しつけ加えたりするのもよいでしょう。また「まだ遊びたいよね」「おいしいね」など、お子さんの気持ちを言葉にしてみるのもよいと思います。無理強いはせず、結果を求めずに会話のテンポやリズム、ジェスチャーで楽しいことを伝え、時には大げさな表情やジェスチャーでお子さんを笑わせるのもよいと思います。


【からだを使った遊びの例】

●いも虫ごろごろ……ふとんの上などの柔らかい場所で子どものからだを転がします。「いも虫、ごーろごろ」などと歌を歌いながら、リズミカルに続けます。

●ひこうき……親が仰向けに横になり、両手で子どもの胸を、両足で子どもの腹部の辺りを支えます。「ひこうき、びゅーん」などと言いながら、左右に揺らしたり傾けたりして、最後に腹部の上にゆっくり下ろします。

●シーツでゆらゆら……大人2人でシーツの両端を持ち、子どもをシーツに乗せてゆっくり揺らします。バランス感覚を育てる遊びです。

●大人と一緒に2人歩き……子どもと同じ方向を向き、大人の左足に子どもの左足を、大人の右足に子どもの右足を乗せ「いっちに、いっちに」と歩きます。


お子さんが怖がったらすぐに中止し、安全に気をつけて遊んでくださいね。ご相談者自身も楽しむようにすると、お子さんも喜ぶと思います。お子さんが好む遊びをたくさん行って、少しずつバリエーションが増えるように遊び方の工夫できれば、きっとお子さんの成長を助けることになると思います。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

関連するキーワード

子どもの悩み
2歳
子育て
本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。