高齢の親の副鼻腔炎手術。安全に受けられる?
87歳の父が副鼻腔炎と診断されて手術をすすめられています。手術の具体的な説明もなく、不安材料が多い状況です。手術以外の治療法はありますか? 副鼻腔炎の手術は高齢でも安心して受けられるでしょうか?
女性/60代
2024/04/18
鼻腔の周りには骨に囲まれた空洞が左右4つあり、これらを副鼻腔といいます。副鼻腔炎は副鼻腔が炎症を起こした状態で、多くはアレルギー、または感染が原因です。発症から4週間以内の急性副鼻腔炎と、3カ月以上持続する慢性副鼻腔炎(蓄膿症)があります。
急性副鼻腔炎の場合、原因となっている細菌の種類に応じた抗菌薬を使用する、自分で鼻を洗浄する、ネブライザー(吸入器)治療などがあります。
慢性副鼻腔炎の場合も、抗菌薬が使用されますが、3カ月程度、服用しても効果がみられないことが多々あり、その場合には手術を行うことがあります。手術では病巣を切除し、うみを排出して副鼻腔内を洗浄し、粘液の通り道をつくり換気をよくする目的で、副鼻腔内の骨の壁を切除します。近年は低侵襲な内視鏡下手術が主流になっており、高齢の患者さんでも症状の改善が期待される場合は、手術が選択されるようになりました。難度の高い手術も安全に短時間で行えるようになり、手術は入院または日帰りで行われます。術後は抗菌薬を服用し、再発を予防します。
一方、患者さんの全身状態などを考慮し、手術を行わない保存的治療を選ぶ場合には、抗アレルギー薬、点鼻ステロイド薬の服用、鼻洗浄などを行います。
お父様は高齢でもあり、ご心配のことと思います。いま一度、かかっている耳鼻咽喉科で詳しい説明を受け、ご家族も含めて相談ののち、ご本人にとって最善の治療法を選択なさってください。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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