母の腹痛。膵臓がんではと心配
70代の母の症状が心配です。時折、腹痛があり、ふだんは便秘気味であるものの、最近は1日に何度か便通があるとのこと。母の症状が膵臓がんに似ているようでとても心配です。近くの医療機関での腹部の触診やX線検査では異常なしでしたが、今後、CT検査や血液検査を行う予定です。
女性/50代
2024/04/05
膵臓がんは初期には目立った症状がなく、次第に食欲がなくなる、上腹部が痛む、胃の辺りが重苦しい、背中の痛み、体重減少、黄疸(おうだん)などが現れます。症状には個人差があり、常に腹痛があるとも限らず、激痛があるわけでもないようです(激痛があれば、胆石、急性膵炎など他の疾患が疑われる)。診断は、腫瘍マーカーや膵機能を含む血液検査やCT検査などの画像の状況から総合的に診断していきます。また、膵臓がんの危険因子は、膵臓がんの血縁者がいる、喫煙、飲酒、糖尿病、慢性膵炎などです。初期の症状はほとんどなく、検査で偶然見つかることも少なくありません。
腹痛の症状から、すぐに膵臓がんと心配することはあまりないですが、お母様の場合は、血液検査、画像検査などから心配な点がないかを調べている段階なので、今は食事や睡眠などの日常生活を整えて過ごしていただき、またご家族はあまり心配しすぎずに診断を待ちましょう。
腹痛は、ガスの動きや胃腸の調子がすぐれないことから起こることもよくあり、便秘気味の場合にも起こりやすい症状です。高齢でもあり、この機会に、詳しい検査を受けておくことはよい判断でしょう。一般に、X線検査のみでは内臓の病気の診断は明確につかないことが多いです。とくに胆嚢、膵臓、肝臓などの状態を診るにはCT検査やMRI検査のほうが優れています。胃や大腸の状態は、画像検査ではなく、別の検査方法となります。
検査の結果が出れば、担当医から診断の説明があるはずなので、その際にお母様と同席できれば、疑問や心配な点、結果の見方などについて、直接担当医に相談されるとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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