はしかの抗体検査の結果はすぐにわかる？

麻疹は、いわゆる「はしか」のことを言います。麻疹ウイルスに感染することで引き起こされ、感染力が非常に強く、免疫を持たない人が感染すると、ほぼ100％の人が発症すると言われています。

最近では、麻疹感染の広がりがテレビなどでも報道されていますので、感染への不安や、抗体の有無についてもご心配が強くなることと思います。

体内にどれだけ麻疹の抗体を持っているかどうか（抗体価）は、血液検査で確認できます。医療機関で検査を受けることができますが、結果がわかるまでに約１週間ほどかかるようです。

大学病院や総合病院では、ほとんどが院内で検査を行いますが、診療所やクリニックでは外部の専門業者に検査を依頼する場合もあります。検査自体の日数に加え、発注やデータが届くまでにも日数がかかるため、詳しいことは、検査を行う医療機関に事前に確認されるとよいでしょう

抗体価が一定以上あればワクチン接種は必要ありませんが、麻疹のワクチンは、抗体の有無にかかわらず接種できます。過去に麻疹にかかって抗体を持っている方がワクチンを接種しても、副反応が強くなることはありません。

麻疹は、マスク装着や手洗いうがいだけでは予防しきれず、ワクチン接種がもっとも有効な予防法です。そのため、抗体価が基準値より低い場合には、ワクチン接種が勧められます。麻疹のワクチンは、接種後２週間ほどで抗体が現れるようですので、十分な抗体がない方は早めにワクチンを受けることがよいでしょう。

※2024年3月25日時点の内容です。