ウロビリノーゲン値が高め。肝臓の疾患が心配

通常、ウロビリノーゲン、総ビリルビン、直接ビリルビンの数値が高い場合、肝臓の病気の存在が疑われます。しかし、これらの検査値だけでは今後、肝硬変になる可能性があるのかどうかまでは判断はできません。必要に応じて検査を継続したり、経過観察をしたりすることが多いようです。

今回、ご相談者は検査結果についてコメントがあるものの、再検査の指示はないため、受診・再検査が必ずしも必要な状態ではないと思われます。しかし脂肪肝の既往があって、現在の肝臓の状態に不安があるようでしたら、再度検査を受けておく方法もあると思います。かかりつけ医、あるいは健康診断を受けた医療機関、近くの消化器内科などを受診して、相談するとよいでしょう。脂肪肝は余った脂肪（中性脂肪）が肝臓に蓄積した状態を指します。脂肪肝の多くは、生活習慣の見直しで改善が可能です。以下のようなことに留意して生活改善を行ってください。

●運動を習慣化し、継続する。

●寝る前の食事は軽いものにする。

●仕事などで昼食後に夕食まで間があくときは、おにぎりなどの主食を夕方ごろに食べておき、帰宅後に油物以外のおかずをとる。

●糖質をとりすぎない。

●細胞を修復する成長ホルモンは睡眠中に分泌されるため、十分な睡眠をとる。

ご自身では生活のどの部分を改善すればよいかわからないこともあるでしょう。受診の際にあわせて相談することをおすすめします。