心臓手術後の血栓予防薬の服用期間
5年前に心筋梗塞で冠動脈にステント処理をしました。その後、3種の薬を服用していますが、その1つである血栓予防薬(クロピドグレル硫酸塩)は、術後1年ほど服用するものと聞きました。まだ飲んでいてもよいのでしょうか?
女性/60代
2024/03/30
心筋梗塞で冠動脈ステント留置術をされたのち、3種の薬が処方されており、服用薬の情報を耳にし、服用期間に問題がないかと不安に思われているとのこと。
冠動脈ステント留置術を行った場合、合併症が起こることはまれですが、ステントを挿入するとしばらくの間、血管の内側に金属の筒がむき出しになっていることになり、この間にステントに対する異物反応のために血栓ができて血管を防いでしまうことがあります。この予防のために、血栓予防薬の抗血小板薬を使用します。
ご心配の薬は、抗血小板薬として治療に推奨されています。薬剤を塗っていないステントを使用した場合、2週間くらいで内膜がステントを覆うので、2~4週間で使用を中止することが可能ですが、薬剤溶出型ステントの場合には、内膜がステントを覆うまで1年ほどかかるとされ、1年以上またはそれ以上、長期にわたり服用を続ける必要があります。
ご相談者が耳にされた情報は、薬剤溶出型ステントを使用した場合の服用についてと思われます。一般に副作用が少ないといわれ、血液検査で問題がないことを確認して服用することがすすめられています。処方薬の用量や期間については、治療状況やリスクを考えたうえで医師が個別に判断します。気になる場合は、主治医にお尋ねになってみてはいかがでしょうか。服用に必要な期間や利点、副作用、そのほか治療でわからないことなどがあった場合も、主治医や医療機関の担当薬剤師などに遠慮なく相談されてみてください。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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