Question

多汗のセルフケア法は? 

夏はもちろん冬でも、汗をかき始めると止まらなくなります。特に頭部を中心に汗をかくため、周囲の人から心配されるほどです。移動中や人との会話中、緊張したときなどにも大量に汗をかきます。プレゼンの際などは仕事に支障をきたすこともあり、何とか改善したいです。自分でできる対処法はないでしょうか?

男性/30代

2024/02/23

Answer

汗は、体温を下げ、熱からからだを守る大切な働きがあります。特に手のひら、足の裏、額などは、汗腺の密度が濃く汗をかきやすい部位です。またこの部分は緊張すると特にたくさん汗が出ます。暑さで汗をかきやすいのは、頭、胸や背中ですが、首やわきは少量の汗でもたくさんかいたと感じやすいようです。汗腺のトレーニングなど、以下に自分でできる汗対策をご紹介します。


●半身浴……ぬるめの湯(37~38℃程度)にみぞおちまで20~30分ほど入る。

●手足高温浴……やや熱めの湯(43℃程度)を浴槽に少なめに入れ、浴槽内で椅子などに座り、両腕のひじから先と、両足のひざから下を10~15分ほど浸す。

●入浴後のケア……入浴後は水分を十分ふき取り、うちわや自然の風を利用しゆっくり体温を下げる。

●ウォーキングなどの軽い運動でからだを動かし、汗をかくようにする。

●大豆に含まれるイソフラボンは、汗の出方を調節する働きがある。

●首筋、手首、わきの下などを冷やすと、体温が下がり、汗を抑えやすくなる。

●汗の上手なふき方……汗をすぐにふき取ると、体温がうまく下がらず、かえって多く出たり、止まりにくくなる。流れる汗が出たら、タオルで軽く押さえるようにふき、しっとりした状態を保つようにする。大量の汗には乾燥したタオルを使い、においが気になるときは湿らせたタオルでふくとよい。

●水分のとり方……水分を控えても体温が上がれば汗をかき、水分を控えると脱水状態になるため、こまめに少しずつ補給する。飲むタイミングはのどが渇く前に。冷水を飲むと一旦汗は引くもののかえって多くの汗をかくため、温かいものや常温のものがおすすめ。


自身で対策を行っても生活に支障を感じる場合は皮膚科で相談してみましょう。多汗症外来を設ける医療機関もあり、塩化アルミニウムの外用、イオントフォレーシス、内服薬ほか、症状の重症度や部位に合わせた治療法などがあります。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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