Question

薬剤性肝炎の治療後の不調

更年期障害の治療に漢方薬を半年ほど服用していたら、薬剤性疑いの急性肝炎で3週間、入院しました。肝機能の検査数値は改善したものの、退院後、2カ月も経つのに倦怠感が強く、手足のしびれもあります。今後、時間の経過でよくなっていくのか不安です。生活の上で気をつけることを教えてください。

女性/40代

2024/02/18

Answer

入院が必要なほどの状態であったことから、肝臓の炎症が強く、からだへの負担が非常に大きかったと思われます。そのため、肝機能が改善しても、体調が整うまで数カ月を要する状況になっていると考えられます。退院後、2カ月が経過して焦る気持ちもわかりますが、主治医の指示に従って、焦らずにゆっくり静養していくようにしましょう。焦る気持ちや不安な気持ちを主治医に話すと、少しは気持ちが楽になるかもしれません。

肝臓や体調の回復には、生活療法も重要です。次のようなことを無理せず実践して、徐々に肝臓とからだ全体のコンディションを整えていきましょう。


●睡眠不足にならないよう、1日7時間程度の睡眠を確保する……睡眠によって肝臓への血液量が増え、肝臓の細胞を修復させてくれます。自律神経も整えられます。

●肝臓に負担をかけないぬるめの半身浴にする。

●かぜやインフルエンザなどの感染症にかからないよう、うがいや手洗い、マスクの着用を行う。

●市販薬であっても、内服するときは主治医に相談してから。

●心とからだに影響するストレスを上手に解消する……就寝前には音楽、アロマテラピーなどで、心地よいと感じられる時間を作り1日のストレスを解消しましょう。また休日には十分な休養をとって、趣味の時間を楽しむなどで、ストレス解消に努めましょう。症状が落ち着いているときは、気分転換に散歩もすすめられます。ただし翌日に疲れが残らない程度にします。

●栄養のバランスを整えた食事を心がける……医師の指示にもよりますが、たんぱく質(肉や魚など)は脂肪控えめのものがよいでしょう。便秘予防に、食物繊維を多く含む、野菜や海藻類をしっかりとります。便秘は肝臓に負担をかけます。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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