腰と股関節の痛みが改善しない

ご相談者の場合、腰痛の原因の1つとして、腰が前に反っている（骨盤が前傾している）ことが考えられます。まずは、姿勢を整えて生活されることをおすすめします。立位時の正しい姿勢は、腹部を突き出さず、腰をそり返らせないような姿勢、腹筋を緊張させて上半身を真っすぐにする姿勢がよいといわれています。あごを引く、肩を後ろに引かない、へそを引っ込める、肛門を締めるといった点に気をつけると、自然に正しい姿勢がとれるでしょう。反対によくないのは、気をつけの姿勢です。

毎日の生活で大切なのは、正しい姿勢を保つこと、腹筋と大殿筋を鍛えることです。正しい姿勢を保つようにすることで、腹筋などの筋肉が緊張し、自然に筋肉が鍛えられる部分があると思います。

ハイヒールなど、かかとの高い靴を履くと、腰が反り返り、腰痛の原因になります。ヒールの高い靴はできるだけ避け、やむを得ない場合は時々しゃがんで、ひざ小僧を抱えるような姿勢をとり、腰の筋肉の疲労やその部分の関節のストレスを除くようにするとよいでしょう。自宅でも腰の疲れを感じたら、仰向けで両ひざを抱えて胸に近づけるような姿勢をとるとよいと思います。

股関節の症状は、腰に原因がある可能性も考えられます。関節の可動域は個人差があるので、痛みが強い位置には動かさないほうがよいでしょう。股関節の痛みについては、関節の変化による症状も心配されるため、まずは整形外科を受診され、Ｘ線検査などの画像検査などで、股関節の状態を診ていただくことをおすすめします。

これらを参考に再度、整形外科を受診され、腰痛と股関節の症状を相談なさってはいかがでしょうか。