仕事中に強い眠気が起こる

日中の眠気で、最も多いとされるのが睡眠不足です。質のよい睡眠のために必要な睡眠時間は人によって異なりますが、平均すると7～8時間で満足する人が多いようです。

朝、目覚めたときにすっきり感が得られていなければ、睡眠時間を増やして様子をみますが、睡眠時間が十分であっても、睡眠の質が悪い場合もあります。たとえば、アルコールは睡眠の質を下げるので、飲酒の習慣がある場合は節酒を心がけます。心配事やストレスも睡眠に影響することがあります。また、低血圧であれば、午前中は倦怠感や眠気が起こりやすいとされています。

通常、眠気が起こりやすい時間帯や場面として次のようなものが考えられます。

昼食後、興味がないことや単調なことを続ける場面、女性の場合は排卵後から月経までの間などです。これらは生理的な眠気で、重要な会議などの緊張しなければならない場面では通常起こりません。

ご相談者は睡眠を促すためにさまざまな努力をされているようです。再度、上記のことを見直してみてください。睡眠時間が6時間程度ということですが、もしかしたら、少し足りないのかもしれません。すでに実践されているかもしれませんが、次のようなことを試してみてはいかがでしょうか。

●就寝前に刺激物（カフェイン）を避ける。

●リラックスできる方法（軽い読書、気持ちの落ち着く音楽、ぬるめの入浴、アロマテラピー、軽いストレッチなどの筋弛緩の体操など）をとり入れる。

●就寝1～2時間前からスマートフォンやテレビなどの使用は避ける。

●寝室の照明は暗めにする。

また、ご相談者が低血圧気味なら、少し早めに起床してシャワーを浴びる、朝食をしっかりとることなどが行えるとよいでしょう。

すでに約3週間、症状が続いています。これらを試してみても眠気が続く場合は、かかりつけ医に相談するか、睡眠障害を専門とする精神科、心療内科、睡眠外来の受診をおすすめします。