子どもの推し活での無駄遣いが理解できない
娘が推しのグッズの購入に夢中になっています。本人は計画的に大切なものを買っていると言うのですが、親からみると同じようなものばかり買って無駄遣いをしているようにしか思えません。文句を言うと「なぜ何でもダメって言うの?」とけんかになります。娘の行動をどうしても理解できません。
女性/40代
2024/01/27
最近では「推し活」という言葉をよく聞くようになりましたよね。自分がひいきにしている対象を応援するのはとても楽しく、心の健康にもつながるものだと思います。 ただ、ご相談者は、娘さんが無駄遣いをしているように感じられて、何か釈然としない思いがおありのようですね。今回は、物理的な面と心の面の2つの側面から考えていく必要があるように思います。
まず物理的な面というのは、具体的に娘さんがグッズ購入に費やしている金額のことです。娘さんの年齢がわかりかねますが、親からお小遣いをもらっている場合はその範囲内、すでに働いている場合は、ご自身の生活に支障が出ない範囲内で購入しているのであれば、問題はありませんよね。ただ、その範囲を超えているならば、ご相談者が「無駄遣い」と指摘するのも当然のことでしょう。
もし適切な金額を超えている時には、決められた金額内にすることを今一度しっかりと話し合ってみてはいかがでしょうか。その際には「同じようなものばかり買う」などのように、購入する物の内容について指摘するのは避けたほうがよいでしょう。あくまでも決められた金額を守ることが大切であり、その中で何を買うかは娘さんの自由だからです。焦点をずらさないためにも、内容ではなく金額を決めることが大切です。
一方で、娘さんが適切な金額内で購入しているにも関わらず、ご相談者が「理解できない」と文句を言ってしまう場合は、ご自身の心がどのような動きをして、なぜそう感じてしまうのか振り返ってみましょう。
ご相談者に限らず、親は子どものことをできるだけ理解したいものだと思います。それ自体は子育てにおいて大切な考え方の1つですね。ただ、その思いが強すぎて自分と子どもを「同一視」してしまうと、理解できないことが起こった時に受け入れにくくなり、子どもに対して否定的な感情がわいてくることがあります。
この「同一視」は、同性の子どもに対して起きやすいと考えられています。また一般的に、母親のほうが子どもと接する時間が長いこと、女性は共感性を大切にする傾向があることなどから、父親よりも母親のほうが持ちやすいという指摘もあります。
ご相談者も心のどこかに「娘は私と同じような価値観を持っているはず」という思いがありませんでしたか。しかし実際は、娘さんとご相談者は異なる価値観、考え方を持っている全く別の人間なので、理解できない部分があって当たり前なのです。
理解できないことに文句を言うのではなく、自分とは違った考え方があるのだ、おもしろい! と思えたら、娘さんとの関係性はより新鮮なものになるのではないでしょうか。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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