食物アレルギー検査結果のクラスや濃度とは?
食物アレルギー検査を受けました。検査項目の豚肉・牛肉・鶏肉・アニサキスに、それぞれクラスと濃度が書かれており、今回の結果で、アニサキス濃度で異常値が出ました。クラスと濃度が何を示しているのか、どう違うのかよくわからないため、教えてください。
男性/50代
2024/01/22
食物アレルギーの検査結果で、アニサキス濃度が基準値ではない結果だったのですね。ご質問のアレルギー検査のクラスと濃度の違いについて回答します。アレルギーの原因を調べる検査は、一般的に血中IgE抗体検査、皮膚テスト、皮内テストなどが行われます。受けられたのは、血中IgE抗体検査と思われるので、クラス判定および濃度についてご説明します。
IgE抗体とは、アレルギー反応にかかわる物質で、血液検査で食物に対するIgE抗体の量(特異的IgE抗体価)を調べることで原因物質の推定に役立ちます。クラスによる判定は、IgE抗体の濃度によって、以下のとおり分類されています。ご質問のクラスと濃度については、クラス分けのための抗体の量が濃度ということになります。
〈特異的IgE判定基準〉
●クラス0:抗体価(IgE抗体濃度)0.34UA/mL以下 ……陰性
●クラス1:抗体価(IgE抗体濃度)0.35~0.69UA/mL ……擬陽性
●クラス2:抗体価(IgE抗体濃度)0.7 ~3.49UA/mL ……陽性
●クラス3:抗体価(IgE抗体濃度)3.5 ~17.49UA/mL ……陽性
●クラス4:抗体価(IgE抗体濃度)17.5~49.9UA/mL ……陽性
●クラス5:抗体価(IgE抗体濃度)50.0~99.9UA/mL ……陽性
●クラス6:抗体価(IgE抗体濃度)100UA/mL以上 ……陽性
IgE抗体濃度によって、0~6のクラスに分けられ、スコアが高いほどアレルゲンの特定に確実性が高まります。ただし、クラスが低いからといって関連性が低いとはいいきれません。アレルギーの原因は、問診を詳細にとり、原因を推定することが第一歩です。食べたときに出た症状、症状が出るまでの時間、消失するまでの時間、食品は生か加熱されたものかなど加工の有無、食品の量、また症状が出た状況も大切な情報です。
今回の検査結果を受けて、医師から受けた食事の指導を守り、アレルゲンと特定されたものは食事から除去するようにしてください。できれば食事日記をつけるなどして、主治医に伝えることが原因特定の助けとなり、またアレルギー症状の予防に役立つでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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