仕事のストレスによる吐き気で会社に行けない
仕事に行く前や仕事中、家で仕事のことを考えただけでも吐き気がすることが増えました。仕事から解放されると吐き気もなく食事ができます。先日とうとう会社に行けなくなり、1週間の休みをもらいました。しかし、休んでいても心が休まりません。内科では、ストレスで胃が弱り、便秘気味なことも症状の一因といわれました。
女性/20代
2024/01/12
心とからだは表裏一体なので、一方が不調になると、もう一方も調子が悪くなることがあります。心が発するサインが身体症状として現れることがあるのです。ご相談者の場合、仕事のことを考えた際に吐き気がするとのことで、その背景には、何らかの負担を感じながら勤務されているのだと思われます。
一般的に、眠れない、食欲が出ない、やる気が出ない、気分が落ち込むなどの症状が2週間以上続いたり、生活に支障が出てくる状況が受診の目安となります。また、頭痛や肩こり、吐き気などはストレス反応の症状として現れることがあり、その場合も受診をおすすめします。
受診科を選ぶ際は、緊急性の高い症状や一番つらいと感じる症状を優先的に検討します。例えば、頭痛は頭痛外来や神経内科、肩の不調は整形外科、吐き気は内科や消化器科などです。ご相談者の場合、気持ち面の影響によってさまざまな症状が起こっているため、それらを総合的に診察してもらえる心療内科または精神科での相談が適切に思われます。ご相談者はすでに内科を受診されているので、まずはかかりつけの医師に他科へ受診する必要性があるかについて相談するとよいでしょう。
また通常、会社には従業員の心身の健康を守るために、産業医や保健師、産業カウンセラーなどの産業保健スタッフが在籍している場合が多いです。もし症状が和らいでいるようなら、産業保健スタッフに相談してもよいでしょう。
ストレスでからだの不調がある場合は、まず生活の習慣を整え、心身を安定させるよう意識することが大切です。からだの不調はストレスや疲労がたまったサインと考え、普段の活動を少し控え、ゆっくりするように意識してみましょう。
●食事は決まった時間に規則的にとりましょう。
●十分な睡眠時間をとりましょう(できれば6時間以上は確保を)。
●定期的にからだを動かしましょう。
●趣味を楽しむなど、余暇など心とからだをいたわりましょう。
疲れや寝不足、過度のストレスによって消化機能が弱くなったり、吐き気や便秘などの消化器の不調が出る場合があります。そのときの食事の注意点を以下にお伝えします。
●油ものを控え、消化のよいものを中心にとりましょう。
●冷たいもの、アルコール、炭酸飲料、辛いものなど刺激物は控えめにしましょう。
●肉や魚、野菜などバランスよくとり、暴飲暴食を控えましょう。
●食事はよくかみ、ゆっくりとると消化機能が高まります。
●食後2時間は横にならないようにしましょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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