子どもの発達の遅れ。薬の服用をすすめられた
気になっていた子ども(幼稚園児)の発達の遅れについて医療機関で相談したところ、ストラテラという薬の服用をすすめられました。薬の効果とともにからだへの影響も気になります。薬による治療を受けさせるべきか、アドバイスをお願いします。
女性/30代
2024/01/09
ストラテラ(一般名:アトモキセチン塩酸塩)は、脳内の神経細胞の間で情報を伝える神経伝達物質を調節し、不注意や多動・衝動的で落ち着きがないなどの症状を改善する薬です。副作用として、吐き気、頭痛、食欲減退、傾眠、口渇、腹痛、嘔吐、便秘、浮動性めまい、動悸、体重減少などが報告されています。また、ごくまれに重篤な副作用が出ることもあります。
症状としては、衝動性が強く、日常生活への負担が大きい場合に、薬を服用することがあります。治療をすすめられた医師に、服薬で期待できる効果、懸念される副作用、どのくらいの期間服用が必要かなどについて、よく相談されるとよいでしょう。
症状の改善のために薬が必要なときは、薬の効き具合や副作用の有無を慎重に観察しながら、経過をみていくことがすすめられ、気になる症状が出てきたときには、速やかに主治医への相談が必要となります。薬の副作用が出現したときには、薬の作用、副作用による不利益、全身状態などを考慮して薬の内容や量の調節などを決めていきます。
治療の考え方としては、何を治療の目標とするかということが1つの指針になるでしょう。安定した今後の生活に向けてできる限りの準備を行うのか、作業療法を取り入れるなどお子さんの成長をみながら必要時に薬で補っていくのか、どちらも大事なお子さんへのサポートの方法だと考えます。
発達の遅れがみられるお子さんへの作業療法は、それぞれの医療機関や施設により内容が異なります。楽しく遊べない、身の回りのことが上手にできないなど、日常生活でお子さんやご家族が抱えている問題に対して、どうしたらできるか、どのような方法だとよいか、一人ひとりに合わせて玩具や遊具を使用してアプローチしたり、練習を行うことが多いようです。服薬が必ず必要でないようでしたら、作業療法でお子さんの成長をみながら服薬について検討する方法もあると思います。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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