Question

溶連菌感染による合併症

溶連菌感染症にかかった後、合併症が起こることがあると聞きました。どのようなものがあるのでしょうか?

女性/40代

2024/01/09

Answer

溶連菌(A型溶血性レンサ球菌)による感染症にかかっても、ほとんどの場合は後遺症を残すことなく回復しますが、中には合併症を引き起こしてしまうこともあります。


ここでは溶連菌感染症の代表的な合併症である「リウマチ熱」「急性糸球体腎炎(急性腎炎)」の特徴についてご紹介します。


リウマチ熱…感染後、1~5週間で発症します。発熱に加え関節炎や心炎、輪状紅斑(輪状の赤い色をした皮膚症状)、皮下結節(皮の下にできるこぶのようなしこり)が特徴的です。溶連菌への感染を繰り返すと、心臓の弁が傷つけられ、将来的に心房細動や心不全などの心臓の病気を引き起こすこともあります。

急性糸球体腎炎…感染後、1~3週間で発症します。血尿やたんぱく尿、浮腫(むくみ)、尿量減少、高血圧といった症状が現れます。時間の経過とともに多くは治っていきますが、腎機能障害が残ることもあります。


合併症を予防するために一番大事なことは、溶連菌感染症の治療で処方された抗菌薬を最後までしっかりと服用することです。症状が良くなると途中で薬をやめてしまう方が少なくありません。

また、薬の服用後もしばらくの間は体調の変化に注意し、食事や睡眠をしっかりととり、規則正しい生活を送ることを心掛けてください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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