Question
溶連菌は大人にも感染しますか?
溶連菌感染症は大人にも感染しますか? 気づかずに治療が遅れるとどうなりますか?
男性/40代
2024/01/09
Answer
溶連菌感染症(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)は、5~15歳の学童期の子どもによくみられる感染症ですが、大人でも感染する可能性があります。大人が感染した場合にも子どもと同様の症状がみられます。代表的な症状は、38℃以上の発熱、のどの痛みや扁桃炎、頸部リンパ節の腫れなどです。ただし、大人の場合は子どもと比較すると症状が軽く、溶連菌感染症と気づかないことも多いようです。
感染した場合、1週間程度で症状が改善することがほとんどですが、中には「猩紅熱(しょうこうねつ)」「リウマチ熱」「急性糸球体腎炎」といった疾患を引き起こすことがあります。これらの疾患は、腎臓や心臓に重篤な影響を及ぼすことがあるため、周囲に流行状況があり、気になる症状がある際には、早めに受診をして、適切な治療を受ける必要があります。治療が遅れたり、適切でない場合には、これらの疾患のリスクが高まる心配があります。
治療には、抗菌薬が使われます。ほとんどの場合、適切な抗菌薬を使用すると24時間以内にほぼ確実に菌がなくなり、感染力が急激に弱まることが分かっていますが、たとえ症状が改善しても、処方された抗菌薬は最後まで確実に飲み切ることが必要です。
また、溶連菌にはワクチンがありません。日頃から手洗いやうがい、マスクの着用といった感染予防を行うことが大切です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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溶連菌感染症
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