体力を回復させる食事について

暑い時期はさっぱりした冷たいものがおいしく感じられ、つい食べやすいものばかり食べてしまいがちです。その結果、食事のバランスが乱れ、必要な栄養素が十分にとれず、ますます食欲が落ちたり、疲労感など体の不調を感じたりする人も少なくないようです。

まずは1日３食、きちんと食事をとる習慣が大切です。その際、食べやすいからとめん類など炭水化物中心の食事ですませてしまうと、たんぱく質やビタミン、ミネラルが不足してしまいます。主食、主菜、副菜が揃った食事を心がけましょう。

たんぱく質は主に主菜（肉や魚、卵、大豆製品を中心にしたおかず）から、ビタミン、ミネラルは副菜（野菜や芋類、海藻類などのおかず）からとることができます。主食であるめん類には、卵や肉、かまぼこなどの魚介練り製品、野菜や海藻をプラスすることで栄養バランスが良くなります。

食欲がわかないときは、レモンや酢で酸味をきかせたり、ねぎ、にんにく、しょうが、しそなどの香味野菜、カレー粉などの香辛料を利用してみましょう。また、おいしくて栄養価が高い、旬のものを取り入れるのもよい方法です。

胃腸の調子が悪いときは、消化に負担のかかる油っこいものや、体を冷やす冷たいものは控えるようにしましょう。食事がきちんととれると、疲労の回復につながってきます。なかなか体調が元に戻らない、体重が減るなどの場合は、医師に相談することをおすすめします。