Question

頻繁な頭痛と肩こりがつらい

毎日のように頭痛が起き、仕事中がつらいです。処方された痛み止めを飲むと楽になるものの、また痛くなってきます。肩こりもひどいのでそれも原因かと思いますが、毎日続くと憂うつになります。医師には、肩こりやストレス、疲労などからくる頭痛でしょうといわれています。どうしたら症状が軽くなるでしょうか?

女性/20代

2023/11/28

Answer

肩こりを伴う頭痛の対処方法についてのご相談ですね。医師から肩こりなどからきているとの説明があったとのことで、慢性頭痛の中の緊張型頭痛に該当すると思われます。

緊張型頭痛は、両側のこめかみから頭の周りが締めつけられるような痛みが症状の中心です。比較的長く続き、特に夕方に強くなる傾向があります。毎日のように長時間続くこともあり、ご本人にとって不快でつらい症状です。緊張型頭痛の原因は、基本的には筋肉のこり(筋肉疲労)です。下を向いたままの姿勢でのデスクワークや、根を詰めて仕事をすることで肩や首がこります。また、長距離の車の運転や、肩よりも高く腕を上げて行う作業(洗濯物を干すなど)も肩や首、頭がこりやすい作業です。長時間のパソコン作業での目の酷使や目の乾燥、度の合わない眼鏡でも眼精疲労が起こりやすく、そのほか、職場や家庭内のストレスなど、自分でも気がつかない精神的な緊張が引き金となることも少なくありません。


緊張型頭痛の治療は、鎮痛薬の使用とともに、予防的な対処方法も大切となります。まずはリラックスすることです。筋肉疲労は十分な睡眠や休息、日頃の姿勢の改善、適度な運動習慣などによって徐々に軽快します。また、具体的な対処方法を以下にご紹介します。


●同じ姿勢を長く続けず、目も休める(仕事の合間に立ち上がって軽い体操を取り入れる。パソコン作業は1時間に5~10分程の休憩が必要。視点を遠くに変えたり、目を閉じて休める)。

●適度な運動を習慣づけ、首周辺(首を上下、左右に動かしてゆっくり回す)、肩や腕なども動かして筋肉や関節をほぐし、血流を促す。ウォーキングや軽いジョギング、自転車、水泳、水中歩行など、無理なく継続できる運動を生活の中にとり入れるとよい。

●蒸しタオルなどで首や肩を温めたり、入浴で全身を温めて疲労をとり、リラックスする。寒い季節は筋肉や血管が収縮し、血液循環が悪化して疲労物質がたまりやすくなるため、温熱療法が効果的。

●マッサージや指圧などの手技療法でこりをほぐすと症状が軽快するのであれば、とり入れる。


鎮痛薬については医師の指示通りの用法・用量を守り、効きめを感じない場合は医師にご相談ください。一般的に頭痛が強くなってから鎮痛剤を内服しても効果があまり感じられない傾向があります。また、頭痛薬の使いすぎによって痛みへの効果が現れにくくなることもあるので注意が必要です。頭痛が月に10日以上ある場合や、薬を飲んでも症状が強くなるようであれば、再度医師に相談するとよいでしょう。頭痛の専門は、脳神経外科や神経内科、頭痛外来などです。その他、ストレスや過労による症状の悪化もあるので、原因によっては心療内科などへの相談も検討いただくとよいでしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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