Question

げっぷやおならがよく出る。呑気症?

人前でも「げっぷ」や「おなら」が出そうになりつらいです。呑気症という病気の症状に似ているようなのですが、どんな病気ですか? 自分で治せますか?

女性/20代

2023/11/16

Answer

私たちは飲食をするとき、一緒に空気も飲み込んでいます。その空気が胃に入り、胃の内圧が高まって口から出るのがげっぷです。さらに、その空気が胃から腸へ進み、腸で発生したガスと一緒になって出るものがおならです。

呑気症(空気嚥下症)は、無意識に空気を飲み込んでしまう病気です。その原因の1つとして、精神的ストレスが挙げられます。精神的に不安定な状態や緊張しているときなどには、つばと一緒に空気を飲み込みやすくなります。空気を飲み込むことが習慣となり、空気が胃や腸にたまると胸やけを起こしたり、げっぷが止まらなくなったりします。


ご自身でできる対策としては、日頃から①ストレスを溜めないようにすること、②食生活の見直しがあります。

ストレス対策として、毎日の生活習慣を整えられるよう意識するのはとてもよいことです。バランスのとれた食事や良質な睡眠、適度な運動習慣の維持は、こころの健康の基礎固めになります。散歩やウォーキングなどの軽い運動、人と話すことやショッピングなどは、自律神経のバランスを保つのによいとされています。日常生活の中で、リラックスできる時間を持つようにしましょう。

また、ストレスを感じているときには、からだから何かしらのサインが出ています。ご自身のストレスサインはどんなものかを知っておき、そのサインが出ていないかを時々確認することも大切です。


2つ目の食生活については、食物繊維や脂肪分の多い食物を食べすぎないよう意識するとよいでしょう。食物繊維や脂肪分の多い食品は腸内でガスを発生しやすいと言われています。ごぼう、いも類、豆類、かぼちゃ、栗、バナナなどは食物繊維が多く含まれており、脂身の多い肉類やバター、生クリーム、洋菓子類などは高脂肪です。

また、調理に使用する油のとりすぎにも注意する必要があります。胃腸に負担のかかるような味の濃いものや辛いもの、冷たいものをとりすぎないようにすることも1つです。

さらに、早食いや多量の飲料摂取(とくに炭酸飲料やビールなど)はたくさんの空気を一緒に飲み込んでしまい、ガスとなります。しゃべりながら食べたり、すすり込むように食べたりすることにも注意するとよいでしょう。

また、ガムを噛むと唾液が胃腸に流れやすくなるだけでなく、空気も入りやすくなります。ガムを噛む習慣のある方は、控えることも対策の1つです。

ご自身ができそうなものからぜひ意識して取り組んでみてくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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