Question

2歳児のイヤイヤ期、つい大声を出してしまう

2歳6カ月の娘がイヤイヤ期で困っています。今までは、こちらが家事をしていると大人しく待ってくれたりしていましたが、最近は何を言ってもイヤイヤばかりで、心配になるほど大泣きします。あまりにひどいと、ついイライラして大声で叱りつけてしまいます。そんなことをしてはいけないと、別の部屋で気持ちを落ち着かせたりしているものの、娘の心にも悪影響を与えそうで、毎日不安です。

女性/20代

2023/11/12

Answer

お子さんのイヤイヤ期の接し方で悩まれているとのこと。それでもいつもお子さんのことを考えながら向き合う姿勢に、十分すぎるほど頑張っていらっしゃるのではないかと感じました。お子さんは、母親を求めてしっかりと甘えることができているようですね。ご相談者が今まで、お子さんの要求に適切に対処し、甘えさせ、お子さんの安心感を育んでこられたからだと思います。


赤ちゃんは、泣く、笑うことを通して自分の好き嫌いや希望を表現します。2歳になる頃は自己が明確になる時期で、言葉や運動能力も発達し、それを使って強く自己主張するようになります。子どもが自己主張できるようになったのはすばらしいことで、発達は順調だと喜んでよいことですが、自己主張が原因で、ときには両親や周囲の人との摩擦を生じ、イヤイヤにつながります。


また、自己主張を始めたこの時期は、自分の希望や主張をどのように伝えれば相手にうまく理解してもらえるかを知り、自己主張は全部を認めてもらえるわけではないことを学習する機会でもあります。

2歳では言葉は十分ではありませんが、親が言葉を補うことによって、子どもの言い分は理解できるようになる時期です。子どもの希望が認められないものであれば、なぜなのか言葉で繰り返し説明し、理解させる努力が求められます。子どもが泣いて騒いでも、ダメなことは許さないという強い姿勢が親には必要です(つらいことではありますが)。

子どもは自立(反抗)と甘え(依存)を行き来しながら、大人になるまで繰り返して成長します。


まずはご自身のこれまでの子育てに、自信を持たれることだと思います。そのうえで、お子さんのイヤイヤ期に対して、どうすればお気持ちが軽くなるのかを考えてみましょう。ご相談者がイライラしてしまう原因は、環境の問題など、様々な要素が絡み合っているのかもしれません。


子育ては、母子だけの閉じた世界をつくってしまわないことが大切です。お子さんの成長のためにも、自分の気持ちや悩みを我慢するのではなく、だれかに助けを求めることが必要です。ご相談者は子育てについて、ご家族や友人など、相談できる人をお持ちでしょうか。ぜひその人に話してみてください。解決策を望むのではなく、話を聞いてもらうだけで気持ちは楽になります。

例えば、図書館や児童館などに母子で出かけたり、心が許せる友だち親子と一緒に遊んだりするのもいいでしょう。それだけで気分が解放されることもあり、お子さんも同じような年齢の子どもに接することで、お互いに新しい発見があるかもしれません。また、ご主人にときどき子どもの世話を代わってもらうことも必要でしょう。休日にお子さんと遊んでもらうなどの協力を得ることで、少しの間でもリラックスできる時間を持つことができるといいですね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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