朝の排便に時間がかかる
朝食後、3~4時間しないと便意が起こりません。外出予定がある日には困っています。食事は野菜を中心にとり、朝は30分程度、散歩に出かけます。健康診断では胃腸に異常はないといわれています。朝食後に時間をかけずに排便するにはどうすればいいのでしょうか?
男性/60代
2023/11/07
排便習慣のパターンは人によって様々で、また体調によっていつもと異なることも多々あります。
腸の蠕動運動(腸の筋肉が収縮して内容物を肛門側に送る動き)は朝、最も活発になるとされていますが、その仕組みについて説明します。
睡眠後の空腹状態で食事をとると胃が膨らみます。その刺激で大腸の動きが活発になり、たまっていた便が直腸へ進み、便意を催します。便意が現れるまでの過程は生理的な働きで、自分の意思でコントロールできるものではありません。朝食後すぐの排便を望んでも調整するのは難しいでしょう。
しかし、次のようなことを心がけることで、朝食後の排便を習慣づけられる可能性があります。ぜひ取り入れてみてください。
●朝の排便を習慣づけるために、朝起きてすぐにコップ1杯の水を飲むと、胃腸を目覚めさせ、蠕動運動を促し、便意につながりやすくなります。
●朝食はきちんととり、また朝食後にはトイレに行き、便座に座るようにしましょう。その際、温水洗浄便座を使っているなら、温かい水流で肛門をマッサージすることで排泄が促されることもあります。
●便意は、忙しく活動しているときより、ゆっくりとリラックスしているほうが感じやすいです。外出する予定のある日は、早目に準備を済ませて、ゆっくり過ごす時間をつくることで外出前に排便しやすい条件を整えることも有効でしょう。
●食生活の面では、十分な水分摂取と繊維質の多い食事をとるように心がけましょう。軟らかい繊維質に富む新鮮な野菜や果物、煮豆や卯の花には繊維が多く含まれているので積極的にとります。はちみつや水あめの糖質は便を軟らかくする作用があります。海草、こんにゃく、寒天類は腸に刺激を与え便通を促します。ご相談者は野菜を中心にとっているとのことで、その食生活をぜひ続けてください。
●定期的な運動を続けることも排便習慣の改善につながります。毎日の散歩を続けてください。そのうえで、排便の際に必要な腹圧を高めるために、腹筋運動や腹式呼吸を行うこともよいでしょう。こうした運動は腸管機能を改善し、便秘の改善につながります。朝の習慣にしてみてはいかがでしょうか。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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