上下に揺れるようなめまいが続く。原因は?
ここ数カ月、視界が上下に揺れるようなめまいが続いています。先日、脳神経外科で精密検査を受けましたが、異常はありませんでした。血圧も正常で上半身と下半身での数値差はなく、1日の変動も問題がない程度でした。何とか改善したく、ほかにどのような原因が考えられるでしょうか?
女性/50代
2023/11/03
めまいの症状が続いているが、脳神経外科的な検査では異常はなく、上半身と下半身の血圧差などにも問題がなかったとのこと。
「めまい」の症状は、ぐるぐると周囲が回転しているように感じる回転性のめまいといわれる場合や、からだが浮いているようにフワフワする不動性の場合などのほか、めまいに伴う症状によってもさまざまな原因、病気が考えられます。
からだのバランスを司っているのは、内耳にある前庭と呼ばれる部分です。この前庭の働きとともに、視覚系と身体表面の深部にある知覚系統から入る刺激が脳の中で統合されています。そのため、この内耳や脳に異常があると、めまいが起こります。
そのほかにも、頸椎の異常、血圧など循環系の異常などでもめまいが起こることがあります。
めまいのなかには、かぜなどの体調不良、寝不足、疲労やストレスがあるときに、自律神経の不具合などで症状を起こす場合もあります。また、女性は50歳前後になると、女性ホルモンの減少によって、めまいやのぼせ、ほてり、発汗、冷え、動悸、不眠、イライラなどさまざまな症状が現れます。
めまいには、耳鼻咽喉科の範囲で症状を起こすような要因がなければ、ほとんどは1~2年で気にならなくなる、体内の変化に慣れるまでの一時的な症状の場合もあります。
ご相談者は脳神経外科で検査を受け、異常がなかったため、脳出血や脳梗塞といった緊急性の高い脳神経系での問題がなかったと考えられます。また、血圧差をみても、循環器系の問題もないと思われます。まだ診察を受けていない耳鼻科領域での問題がないかを診てもらうのは、めまいの原因を考えるうえで有用なことと思われます。もしかかりつけ医がいるなら、相談して耳鼻科受診を検討してはいかがでしょうか。
めまいへの対処法として、例えば、良性発作性頭位めまい症のように、耳の奥にある耳石器の中にある耳石の一部が剥がれて三半規管に入り込むことで起きるめまいには、耳石を出すための体操があります。ただ、それも状況によって医師の指導を受けて行うことになります。ストレスや疲労がめまい発作の引き金になっている場合は、生活習慣を見直し、ストレス軽減を図ることが大切になります。いずれにしても原因と対処法を主治医と相談し、自身に合った方法をとってもらえればと思います。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
\ アンケートに答えて健康相談を無料体験 /
関連するキーワード
関連する病気
みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能
※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。