インフルエンザの受診は、発症から48時間以上経ってしまったら意味がない？

インフルエンザと診断された場合に処方される、抗インフルエンザウイルス薬は、発症から48時間以内に服用する必要があります。この薬の効果により、ウイルスの増殖が抑えられ、発熱期間が約1～2日間短くなり、鼻やのどから排出されるウイルス量も減少します。ただし、48時間を過ぎると薬の十分な効果は期待できませんので、通常は抗インフルエンザウイルス薬以外（例えば解熱剤）の処方が行われます。

症状が軽い健康な小児や成人であれば、38℃以上の高熱が3～4日持続した後、解熱していき、通常は1週間ほどで症状が治まりますので、ご自宅で様子を見ながら過ごすことも可能です。ただし、症状が長引いたり悪化したりする場合や、特に幼いお子さんや高齢者、基礎疾患をお持ちの方、妊娠中の方などは重症化のリスクがあるため、注意が必要です。

療養中は、水分を摂取できているか、呼吸に困難がないか、顔色が悪くないか、ぐったりしていないか、症状が悪化していないか、腹痛や下痢が続いていないかなど、よく観察してください。