頭痛で市販薬を服用するときの注意点は?
パソコン作業や電話応対が多いデスクワークをしています。月に2~3回、頭痛が起こり、その際は市販の鎮痛薬を服用しますが、頻繁に飲んでも大丈夫でしょうか? 頭痛のときは首や肩のこりもひどく、指圧マッサージをするとよくなります。頭痛、首・肩こりを防ぐためにできることはあるでしょうか?
女性/20代
2023/10/10
頭痛の原因はさまざまですが、多くの頭痛は心配のない慢性的なものです。
ご相談者は首や肩のこりを伴うとのことなので、緊張型頭痛の可能性が高いようです。これは両側のこめかみから頭の周りが締めつけられるような痛みが症状の中心です。比較的長く続き、特に夕方に強くなる傾向があります。原因は基本的には筋肉のこり(筋肉疲労)です。下を向いたままの姿勢でのデスクワーク、長距離の車の運転、肩よりも高く腕をあげて行う作業(洗濯物を干す、植木の手入れなど)が、肩や肩甲骨、首、頭のこりが出やすい作業です。職場や家庭でのストレスなど、自分でも気がつかない精神的な緊張が引き金となることも少なくありません。
鎮痛薬の使用は、一般的に頭痛が強くなってから鎮痛剤を内服されると効きめが悪くなる傾向があるため、頭痛を感じたら早めに内服されるとよいとされています。
ご相談者は現在、月に2~3回鎮痛薬を使用されているとのことで、使用する頻度としては多くはないので、決められた量と用法を守っていれば問題ない範囲と思われます。しかし、頭痛は毎月繰り返されるようなので、やはり一度、頭痛外来などを受診されることがすすめられます。慢性的な頭痛にはいくつかの種類があるため、きちんと診断を受けて治療に臨むことが第一です。
現時点では、緊張型頭痛の可能性が高いため、以下に、緊張型頭痛の予防的な対処方法をご紹介します。
●上手に休養し、筋肉をほぐす……首、肩のこりや痛みが筋肉疲労からくるものであれば、からだを休ませることでほとんど軽快します。睡眠をしっかりととり、筋肉の回復を促すことは大切な対処法です。就寝、起床の時間を決めて規則的な生活を送るよう心がけましょう。ご相談者は指圧で頭痛が軽快するとのことなので、そのような対処を適宜とり入れてください。
●同じ姿勢を長く続けず、適度な運動をとり入れる……通常、パソコン作業であれば1時間に10分程度の休憩をとり、軽い体操をとり入れましょう。下を向いた姿勢を中断し、首を上下左右にゆっくり動かす、作業の手を休めて両手を上にあげて伸びをする、肩を回すなど、簡単な運動でも習慣的に行うことで予防効果が期待できます。
●全身運動をとり入れる……全身運動で、筋肉のこりをほぐす、血液循環をよくする対処法もおすすめです。ウォーキングや軽いジョギング、自転車、水泳、水中歩行など、無理なく継続できる運動を取り入れ、習慣化するとよいでしょう。
●温めることで疲労をとってリラックス……蒸しタオルなどで肩を温める、入浴しからだを温めて疲労をとる、マッサージなども効果が見込めます。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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