突発性難聴で有効とされている治療法は?
半月ほど前に突発性難聴を発症しました。ステロイドや薬による治療を受けているのですが、ほかに有効とされている治療法にはどのようなものがあるか、教えてください。
女性/30代
2023/10/06
突発性難聴は、難聴の程度や聴力の型が多様であり、治療に対する反応もさまざまです。
一般的な治療法として、副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)の治療のほか、ビタミン薬(B12 など)、代謝賦活薬(ATPなど)、血流改善薬が用いられるほか、星状神経節ブロック、高気圧酸素療法などがあります。また、鼓膜に針を刺して鼓室内に局所投与する方法もありますが、どの治療法も明らかなエビデンスが得られていないのが現状です。
自然に軽快することもありますが、発症後数カ月で聴力は固定されてしまうため、発病から2週間以内の早期の治療が必要であるといわれています。また、発症には心身のストレスの影響が指摘されているため、安静や入院によるストレスの回避と薬物療法が並行して行われています。
突発性難聴は、原因不明の急性(感音)難聴のため、後の経過によって原因がわかり、診断名が変わる場合もあります。再発したり進行したりすることはまれで、突発性難聴と診断され、その後に症状の変化が起こったときは、別の疾患を検討する可能性があります。そのような場合には、速やかに耳鼻咽喉科の主治医にかかることがすすめられます。
大切なからだのことなので、納得して治療を受けられることが大切です。ご相談者は半月ほど前に発症したとのことで、現在行っている治療法以外で、効果のある治療があるのかを主治医に再度確認され、必要があれば、セカンドオピニオン(別の医師の意見を聞く)を受けるのもよいかと思います。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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