糖尿病の合併症が心配。生活で気をつけることは?
糖尿病で治療を続けていて、運動や食事面に気をつけて過ごしています。しかし、HbA1c値が7.2%と高い状態が1年続いており、合併症を発症しないか心配です。疲れやすくなるので、今以上にあまり体重を落とせません。なお、主治医からの指示は特にありません。
男性/60代
2023/09/29
ご相談者が心配されている糖尿病の合併症の予防管理について回答します。
糖尿病の合併症予防のための目標値は、一般的に、HbA1c7.0%未満といわれており、年齢、罹患期間、臓器障害、低血糖の危険性などを考慮し個別に設定します。特に65歳以上の場合は、体力や病状の違いに応じた個別の治療を進めていく必要があります。食後の低血糖などを起こしやすいこともあり、一般的には血糖値やHbA1cの治療目標をやや高めにすることが多くなるといわれています。
ご自身の体力や糖尿病の罹患期間、ほかの検査データなどから主治医はHbA1cの目標値を決めておられると思います。「主治医からの指示は特にない」とのことですが、遠慮せずに気になることは話し、再度ご相談者のHbA1cの目標値、適正体重などを確認するとよいでしょう。
ご参考までに以下、HbA1cの改善のための一般的な生活の留意点を紹介します。なお、実際の飲食や運動の適量については、ご自身の年齢や病状に合わせた内容で、医師からアドバイスを受けていただければと思います。
【食事】
●食事は1日3食をできるだけ均等にとり、腹八分目を守りましょう。
●間食は量を調節したり、低カロリーのものを選びましょう。
●果物にも糖分が含まれるので、とりすぎには注意が必要です。
●食べすぎはできるだけ避け、よくかんで、ゆっくり食べるようにします。
●野菜や汁物を先にとり、血糖値の上昇が緩やかになるよう工夫しましょう。
●肉の脂身や揚げ物は控えめにし、野菜、海藻などをしっかりとりましょう。
【運動】
ウォーキングなどの有酸素運動を行います。毎日行うのが理想ですが、目安は週3日以上、1回30分程度。または1日約1万歩を目標に続けるようにします。ただし、からだの調子がすぐれないようなときは、運動は控えてくださいね。
【飲酒】
飲酒は適量が基本です。1日あたりビールでは中瓶1本、日本酒で1合、ワインで200mLです。
【疲れやストレス】
疲れを上手に解消し、リフレッシュを心がけ、睡眠時間を確保するなど、からだのコンディションを整えて過ごしましょう。血糖を下げるホルモンの働きや分泌にも影響します。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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