排便時に出血があり、大腸がんや大腸ポリープではないかと不安
急に激しい腹痛と下痢に襲われました。排便時に出血したり粘液が出たりした日もあり、受診したところ、前回の検診の結果からも大腸がんの疑いはないとの見解でした。直腸診でも異常はないといわれたものの、大腸がんや大腸ポリープの可能性は本当にないのか、とても不安です。
女性/40代
2023/09/17
大腸がんは、初期には自覚症状がほとんどなく、進行すると、血便、便秘、下痢、貧血、体重減少などの症状が現れます。診察では必要に応じて直腸診を行い、大腸がんの疑いがある場合には大腸内視鏡検査が行われます(直腸診では、がんなどの悪性のものは硬く触れる)。がんの診断がつくと、病気の部位や広がりを調べるために、注腸造影検査、CT検査、MRI検査などを行います。
大腸ポリープの症状も、初期には自覚症状はほとんどなく、出血がおもな症状です。消化器症状では腹痛や下痢に伴い、出血することが時々あります。排便時の粘液は生理的にもみられるもので、多量の排泄の場合は腸が活発に動いていることがうかがえ、軽度の炎症ではよくみられます。出血がある場合は、治療が必要な病気ではないかの判別が必要なので、受診がすすめられます。
ご相談者はすぐに診察を受け、正しい対応をとっていらっしゃいますね。診察では、以前の検診結果、直腸診、問診などを総合的に診て、今回の診断に至ったと思われます。
本当に大腸がんやポリープがないのかの判断は、直接診察できる大腸内視鏡検査でないとわからず、この検査はからだへの負担が大きいため、病気の疑いが強い場合に行われます。ご心配が続く場合は、主治医に不安な気持ちを伝え、検査の必要性を再度確認していただくことをおすすめします。また再度、出血症状が現れたら、必ず診察を受けていただくとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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