Question

家庭での血圧の測り方や見方、改善方法は?

親が本態性高血圧症なので気になり、最近は朝、血圧を測っています。健康診断では高血圧を指摘されたことはありませんでしたが、140~150㎜Hg(上の血圧)と100~110㎜Hg(下の血圧)の高めで推移しています。改善できる方法はありますか?

女性/50代

2023/09/15

Answer

血圧は変動しており、常に一定ということではなく、日内リズムがあります。

また、季節的な要因もあり、秋から冬は血圧が上がりやすいといわれます。ほかにも血圧が変化する要因として、緊張などの精神面の影響、塩分、野菜不足といった食事内容、家族歴、疲れや寝不足、体調、温度差(暖かい室内と寒い屋外など)、喫煙や飲酒、体重の増加、さらに加齢も関係します。


そのため、自分の血圧のパターンを知るために、まずは2週間から1カ月程度、同じ条件下で測ってみることが大切です。

一般的には起床後、トイレ、洗面、着替えを済ませて飲食をする前に、5分程度座ってリラックスした状態で血圧を測定することをおすすめします。2回測って平均を出すようにします。体調にも左右されるので、かぜ気味、花粉症、寝不足などの状況があれば、あわせて記録しておきましょう。


一般的に高血圧と診断する基準は、収縮期血圧が140㎜Hg以上、拡張期血圧が90㎜Hg以上です。両方、もしくは片方でも高血圧の基準に該当します。ご相談者の場合、基準よりも高めの状態が一定期間続いているようなので、一度内科で経過の見方や治療の必要性を相談されると安心と思います。

なお、次のような点で生活面を見直すことで、血圧の改善がみられることもあります。


●食事は減量を心がけ、野菜、果物などを適量、食べましょう。

●肥満体型であれば減量(カロリーをとりすぎない、適度な運動)、肥満体型でなければ体型の維持を心がけましょう。

●ストレスをためないよう、気分転換の方法をみつけましょう。

●節酒を心がけましょう。

●喫煙習慣があれば、禁煙に挑戦しましょう。


また一年のうち、秋から冬にかけては暖かい部屋から温度の低い洗面所やトイレ、浴室・脱衣所へ移動すると、温度変化によって血圧が上昇する傾向があります(ヒートショック)。血管を急に収縮させないためにも、家の中の温度差にも気を配る、外出時は防寒具(帽子、手袋、マフラーなど)を活用するなど、からだへの温度変化の影響を軽減するように工夫されてください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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高血圧
ヒートショック

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