逆流性食道炎は自分で治せる?
胃カメラ検査で逆流性食道炎と診断されました。自分で改善しようと、就寝前3時間はものを食べない、上半身を高くして就寝する、胸やけがするときには消化薬を飲むなどで、ある程度、胸やけへの軽減効果がありました。しかし半月ほど前から、あまり効果がみられなくなりました。やはり、医師にみせないと改善できないものでしょうか?
女性/50代
2023/09/13
逆流性食道炎は、胃と食道の接合部の食道の筋肉が緩んで、胃酸などの消化液が逆流することによって食道の粘膜がただれ、炎症を起こす病気です。胸やけが典型的な症状で、確定診断には上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)が行われます。治療は、薬物療法(胃酸分泌抑制薬、胃粘膜保護薬、消化管機能改善薬など)と生活習慣の改善が基本です。
軽症の場合、生活習慣の改善だけで治癒することもありますが、中等症以上では、薬物療法が主体になります。胃と食道の接合部が緩むことが要因なので、服薬をやめると再発率が高い病気でもあります。
生活習慣の改善では、胃液が逆流する要因を取り除くことが必要です。具体的には、食べすぎと高脂肪食を控え、胃酸逆流の要因となる肥満を防ぐことです。食生活では以下の点を避けましょう。
●食べすぎ、早食い。
●食後すぐに横になる(食後3時間程度は横にならない)。
●脂肪の多い食事。
●炭酸飲料を多く飲む。
●酒の多量摂取。
●就寝直前に食事をとる。
●酸味の強いもの、激辛のもの、熱すぎるもの、甘いもの。
そのほか、食べたあとに胸やけなどの症状が出る食品があれば、避けるようにします。
また、日常生活では、以下の点に注意します。
●長時間にわたる前屈みの姿勢を避ける。
●禁煙する。
●下着などでおなかを締め付けない。
●肥満の改善。
●過労やストレスを避ける。
ご相談者はいくつかの改善法を試し、ある程度の効果を実感されていたようですが、最近はあまり効果がないと感じているようです。症状に変化があって、医師による診断・薬物治療の必要がある段階にきているのかもしれません。消化器内科を受診して、これまでの経過について説明し、治療開始のタイミングや今後の見通しなどについて、相談されることをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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