同僚にがんが判明。治すことだけを考えてほしいが……

がんという病気は、かかったご本人はもとより、ご家族の生活や人生にも大きな変化をもたらします。精神面でも、多くの方が落ち込みや不安を感じていらっしゃるようです。おそらく同僚の方におかれても、仕事や家族など、病気以外のさまざまなことも考えていらっしゃることと思います。

周囲の人は、病気を患った本人に対していつもと同じように接することがいいようです。しかし、落ち込みや不安を抱えている方への声かけは、慎重にせざるを得ないですよね。慎重にはなるものの、まずは「(病気で大変なのに)連絡をくれてありがとう」という気持ちを伝えることも大切でしょう。

そして、このような気持ちが揺らいでいる状態のときに、ご本人のためを思って伝えた言葉が、本来の意味とは違う解釈で受けとられてしまわないかも心配です。こういった状況で、どのような対応がいいのか、ご本人の今の心の状態に合わせた連絡内容やタイミングは、何がいいのかとても難しいようにも思えます。まずは信頼のおける職場の上司や、産業保健スタッフ(産業医や保健師)などに相談してみてはいかがでしょうか。ご本人の性格や生活環境、これまで入ってきた連絡の文言、会社の支援制度事情などを踏まえて、どのように連絡をしていったほうがいいのか、方向性が出てくると思います。