Question

骨髄増殖性腫瘍の薬の服用基準は?

骨髄増殖性腫瘍の治療薬として、JAK阻害剤ルキソリチニブリン酸塩(ジャカビ)の服用指示がありました。ただ、副作用が気になり、薬価が高額であるため、服用するかを検討中です。ジャカビの服用について、どのくらいの数値で使用するといった基準はあるのでしょうか?

男性/50代

2023/08/12

Answer

骨髄増殖性腫瘍(真性多血症、赤血球増加症)の治療中で、服用指示があったジャカビについての服用基準をお知りになりたいとのこと。

治療には、瀉血療法、抗血栓療法、細胞減少療法があり、ジャカビを服用する治療は、細胞減少療法に含まれます。「造血器腫瘍診療ガイドライン」というものがあり、細胞減少療法は、一般的に、60歳以上、または血栓症の既往などがある血栓症の高リスクの人、頻回に瀉血を必要とするケース、あるいは合併症で瀉血が困難なケースなどが適応となります。


骨髄増殖性腫瘍に対する治療の目標は、赤血球の増加による循環障害を改善し、血栓症や出血を予防することと、ヘマトクリット(Ht)値が45%未満となるようコントロールすることです。細胞減少療法の薬としてよく使用されるのはヒドロキシウレア(ハイドレア)ですが、この薬では効果が不十分であったり、有害事象(血球減少、下肢潰瘍、粘膜病変、消化管症状、間質性肺炎、発熱など)で治療が不適当な場合には、JAK阻害剤ルキソリチニブ(ジャカビ)などの薬が検討されるようです。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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