Question

皮下埋め込み型ポートのメリットとデメリット

血液のがんのため、抗がん剤治療を行っています。もともと採血時にうまく針が入らないことが多く、点滴の前に何度も針を刺されたことがあります。主治医に相談すると、今後も点滴治療が続くので、皮下埋め込み型(CV)ポートの使用を提案されました。ただ、からだに異物を入れることに不安もあります。CVポートのメリットとデメリットを教えてください。

男性/50代

2023/07/30

Answer

現在、血液のがんで抗がん剤による点滴治療を受けているとのこと。化学療法に伴い、点滴や採血が困難になることは一般的にもよくみられ、その改善のために、皮下埋め込み型ポートはメリットが大きく、治療として広く行われています。


CVポートを利用するメリットは、皮膚の上から専用の針をポートに刺すだけで、薬剤を静脈内に投与することができること、通常の腕からの点滴のように安静を保つ必要がないこと、使用しないときにも特別な処置や管理が必要ないことなどがあります。特に抗がん剤を投与している人や静脈が細く注射が難しい人、薬剤がすぐに漏れてしまう人、薬剤の投与時間が長い人などに、CVポートの留置が行われます。また、抗がん剤以外に高カロリー輸液をする人なども、この方法を用いると在宅での点滴が可能になります。


CVポートの埋め込み手術は、通常は局所麻酔で行われます。処置は30~60分程度で終了し、1泊入院か日帰りによる処置です。終了後数日は、激しい運動を避けることがすすめられますが、安静や食事制限は不要です。約1週間後に抜糸を行い、抜糸後は入浴も可能になります。CVポートが不要になった場合は、埋め込まれたカテーテルとポートを摘出することができます。そのためには、ポートを埋め込んだ部位をもう一度切開する必要があり、処置は20分程度で、通常外来でも実施可能です。


CVポートによる副作用は、とてもまれですが起こります。ポート周囲やカテーテルの感染、針のずれによる皮下への薬液漏れ、カテーテルの閉塞、カテーテルやポートの破損による薬液漏れ、カテーテルの断裂、鎖骨下静脈の閉塞、血液の凝固反応によるカテーテル周囲への血栓やフィブリンの付着などがあります。


通常、ポートは消しゴム大で、留置部には少々丸い盛り上がりができます。それほど目立つものではないものの、日常ではカバンのベルトやシートベルトなどがポートに触れたときに、異物感や痛みなどを感じる人がいます。一方で、気にならない人もいて、感じ方には個人差があるようです。治療方法の選択によって、生活の質にも影響すると思いますが、ポート埋め込み後の様子は個人差があるので、針の穿刺による負担の改善などのメリットをふまえて、検討することをおすすめします。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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