Question

甲状腺機能亢進症の治療薬。いつまで飲み続ける?

甲状腺機能亢進症と診断され、1年ほど服薬を続けています。血液検査の結果では正常値に戻り、体調も安定しています。そろそろ薬を止めたいのですが、一般的にはどのくらいの期間、服薬が必要でしょうか?


女性/40代

2023/07/19

Answer

甲状腺機能亢進症とは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで全身の代謝や、臓器が活発に働きすぎてしまう病気です。

治療には、甲状腺ホルモンの合成を抑制する抗甲状腺薬を用いるのが一般的です。抗甲状腺薬の投与開始後、数週間から数カ月で甲状腺ホルモンが正常化し、血液検査などの検査値が基準範囲になります。ただし、この段階で薬を中止すると再発してしまうことが多いため、約2年間は服薬を続けるのが一般的です。服薬期間中は血液検査などで病状を把握し、経過によって徐々に減薬するなど、服用量を調整していくこともあります。


現状、抗甲状腺薬を中止する明確な基準がないため、最少量の薬を服薬しながら甲状腺ホルモンの正常化を維持し、いくつかの条件が整って症状がみられなくなった際に「治った」と考えるのが一般的です。ただし、約半数の患者さんに再発がみられることからも、服薬終了の判断は医師によって慎重に行われます。今後の治療の見通しや疑問については、主治医に確認することをおすすめします。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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