Question

満足感の得られない睡眠が続く

3年ほど前から、しっかり眠れていません。夜中に目が覚めて、もう一度眠るまで1時間くらいかかります。結局朝まで眠れないことも。昼休みなどに15分ほど仮眠すると少しすっきりしますが、午後はまた集中力が途切れたりします。朝起きるとからだがこわばり、疲れもとれていません。アルコールはほどほどで(缶チューハイ2本程度)、週1~2回は筋トレや有酸素運動をしています。受診したほうがいいでしょうか?

男性/40代

2023/07/10

Answer

一般的に、睡眠がうまくとれないことで受診を考える目安は、2週間以上症状が続く場合とされています。また、理想的な睡眠には個人差がありますが、生活環境を整えても睡眠がとれず、生活に支障をきたしたり、ご自身がつらいと感じているような場合も、何らかの対処が必要になります。


ご存じのように、睡眠は、からだの休養のみならず、脳を休息させる大切な役割があるので、質のよい睡眠をとることは大切です。以下、一般的に睡眠のために心がけるとよいとされることを挙げます。


●就寝前には刺激物(カフェイン、たばこ)を避け、リラックスできる方法(軽い読書、気持ちの落ち着く音楽、ぬるめの入浴、アロマテラピー、軽いストレッチなどの筋弛緩の体操など)をとり入れましょう。テレビやスマートフォンの動画サイト、ゲームなどで脳へ刺激を与えることは、就寝前は避けましょう

●毎日同じ時間に起床し、日の光を浴びましょう。太陽光は体内時計をリセットして、からだのリズムを整えてくれます

●規則正しく3食の食事をとり、適度にからだを動かしましょう。エネルギー源となる食事を時間どおりにしっかりとって、昼間にからだを動かし活動することが、夜の心地よい睡眠を促します。ご相談者は週に1~2回、しっかり運動をされているようですね。毎日の生活でもできるだけからだを動かすようにしましょう

●睡眠薬代わりの寝酒は眠りを浅くさせるため、避けましょう。ご相談者は缶チューハイ2本程度の飲酒ということですが、厚生労働省が適度な飲酒としている量は、缶チューハイ(7%)350mLを1本です。アルコールは睡眠の質を低下させ早朝覚醒しやすくする作用があります

●夜は明るすぎない照明にしましょう。明るすぎる照明は、睡眠の質を低下させます。少し暗めの、落ち着いた照明がいいでしょう


ご相談者は3年ほど、熟睡感・満足感の得られない睡眠が続いているとのことで、やはり、かかりつけ医、あるいは睡眠障害を専門に診る医師のいる医療機関を受診して、相談されることをおすすめします。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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