PSA検査の結果、前立腺がんではと不安
健診でPSA検査の結果が4.2ng/mLで、泌尿器科にて検査を受けたところ、異常はなく、前立腺肥大もありませんでした。しかし、白血球の増加があり、前立腺の炎症ではとの診断で薬が処方されました。自分で調べると、PSAの数値が4を超えるとがんの可能性があるとあり、不安になっています。精密検査をすべきか、その場合はどのような検査をするのか、また運動面など日常の注意点も教えてください。
男性/60代
2023/06/11
PSAは「前立腺特異抗原」の略で、前立腺がんのスクリーニングを目的に調べる腫瘍マーカーです。基準値は4.0ng/mL以下で、PSAの上昇が考えられる原因は、前立腺炎、前立腺肥大症、前立腺がんなどです。PSAが高い場合は泌尿器科を受診し、精密検査が必要かを相談することになります。
受診の際は、一般的に次のような検査が行われます。直腸診(前立腺の肥大や硬さをみる)・超音波(エコー)検査・検尿・問診など。これらの検査の結果、がんが疑われる場合は、精密検査として前立腺の生検(組織を採取し顕微鏡で調べる)がすすめられます。
ご相談は泌尿器科を受診し、主治医の指示で検査や薬の処方を受けています。まず前立腺炎の治療を行い、PSAの数値に改善がなければ、必要に応じて次の検査などに進むと思われます。現在の方針に不安があるときには、再度主治医にご相談されるとよいでしょう。
前立腺炎の日常生活の注意点としては、一般的にバイクや自転車など、局所に刺激が加わることや、飲酒、からだを冷やすことを避け、便秘にならないように気をつけるのがよいとされています。規則正しい生活をして、十分に睡眠をとることも大切です。
前立腺炎には、急性と慢性があり、急性前立腺炎で炎症が強い場合には、薬物治療に加えて安静が必要になります。ご相談者の運動の可否は主治医の確認が必要です。どのようなタイプの前立腺炎か、どのような生活上の注意が必要かなど、遠慮なく医師にご確認ください。その際に、今後の治療の予定や経過の見方、がんの精密検査が必要かどうかといった不安も相談されるとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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