Question

線維筋痛症の治療と日常生活での留意点

膠原病の持病があり通院していましたが、2カ月前から全身の痛みが起こるようになり、線維筋痛症と診断されました。使用中の鎮痛薬が引き続き処方されるだけで、痛みが治まる気配がありません。線維筋痛症の治療について知りたく、また生活上で対処できることはありますか?

女性/50代

2023/05/23

Answer

膠原病の治療中に新たに線維筋痛症を発症したものの、これまでと同じ痛み止めの服用のみで痛みも強くなるため、線維筋痛症の治療法と日常生活でどのようなことに気をつけるとよいかについて回答します。

線維筋痛症は、全身の激しい痛みやからだを動かすことがままならないほどの倦怠感などの症状が現われ、人によって、日によっても痛みの部位や強さが変化し、多様な症状が起こるといわれます。


最近の研究では、痛みを起こす3つの原因が考えられています。

1つは、骨や筋肉、関節といった組織に問題があるための症状ではなく、中枢神経(脳と脊髄)にあるとするものです。痛みを感じた場合、通常は痛みの信号が脳に伝わり、それに対して脳から神経伝達物質が分泌されて痛みを抑える仕組みになっているものの、線維筋痛症では、この仕組みがうまく働かないため、痛みの原因がなくなっても痛みが続くという考えです。

2つ目は、脳と脊髄には中枢の免疫機能にかかわる細胞があり、この細胞が異常に活性化して炎症を起こし痛みを引き起こしているという考えもあります。

3つ目は、脳の中に何もしないでいるときに活動する神経ネットワークがあり、痛みの経験にかかわる部位との結びつきが生じ、何もしなくても痛みを感じてしまうことなどがいわれています。


また、症状を発症するきっかけは、過度なストレスが大きく関わっているとも考えられています。

線維筋痛症は、痛みを抑える薬物療法が中心になります。しかし、画一的な治療ではないので、その人の症状に応じて治療法が検討され、精神・心理療法のほか、運動療法もすすめられ、有酸素運動やヨガなど、その人のストレスが和らぐような、その人に合う方法を探して、上手に付き合っていくことがすすめられます。


実際には、逃れられない痛みが続くことの大きなストレスを抱え、うまく対応することのできない困難さがあると思います。そのつらさを分かち合って支えてもらえる関係も大切です。ご相談者の場合、痛みの治療だけではなく、困っている状況などについても率直に主治医へ相談し、必要に応じたアドバイスがもらえるとよいかと思います。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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