要介護の両親に施設入所を納得してもらうには?

昨年、実家を整理し、私の自宅へ引き取った高齢の両親の介護相談です。父は、先日入院した際に認知症と診断されました。退院後、圧迫骨折などがあり、要介護区分に変更になる予定です。母は自宅にきてから転倒があり、入院・リハビリ生活を送り、現在は日常生活での介助が必要です。両親と家族がともに人間らしく暮らしていくには、施設への入所が最善と考えています。ただ、両親は子どもたちにあまり迷惑はかけたくないと思いながらも、入所には抵抗があるようです。この状況で両親に納得してもらうにはどうしたらよいでしょうか?
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
実家から、介護のために相談者の自宅へ移ったご両親の施設入所を検討しているのですね。ご両親はともに高齢で、要介護認定を受け、病気や骨折などもあり、生活にはお手伝いが必要な様子とのこと。ご両親と相談者家族の生活を考えたときに、施設入所がお互いに現実的ではと考えるものの、ご両親に施設入所を納得してもらうにはどうすればよいのか、とのご相談ですね。
ご両親にとって住み慣れた実家を離れ、相談者のもとに身を寄せられた経過を考えると、この1年ほどの間に、心身の変化や環境の変化がたくさんあったようですね。個人差はあるものの、高齢になればなるほど、周囲に適応する力が落ちるのが通常です。また、徐々に思うようにならなくなる自分のからだに、不安を感じたり、気持ちの面でも混乱するものです。このような一般的なことに照らしても、ご両親にとっては負担が大きい様子なのだと思います。
一方、お世話をする側のご相談者と家族にとっても、思うようにからだが動かないご両親に代わって、転居や入退院に伴う手続き、治療に関する付き添い、介護サービスの段取り・申請など、諸々の生活にともなう有形無形の支援が多々あったことと思います。自宅で同居しての介護となると、心身ともに気の休まる間もない状況が続いているのではないかと思います。介護する側にとっても、心身の負担の大きいことを実感しているのではないでしょうか。
ご両親も、子どもたちにあまり迷惑はかけたくない親心もありつつ、想像もつかない未知の入所先や、そこでの生活に不安や抵抗を感じるのも無理もないことだと思います。
もし、入所先が決まっている、もしくは候補があれば、ご両親が現場を一緒に訪れて肌で感じてもらうことが一番でしょう。施設入所について、納得に至ることは難しくとも、親心も持つご両親であれば、子どもたちの在宅介護の負担について理解はしてもらえる、とも思います。
施設の選択が具体的でないとしても、最も身近な介護の専門家であるケアマネジャーや、管轄の地域包括支援センターへ、今回の件を相談し、具体的な助言を求めてもよいと思います。


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