幻聴に悩まされる母。精神科を受診？

実際には聞こえないはずの声や物音を聞く体験することを幻聴といいます。幻聴が起こりうる原因は、統合失調症などの精神病、アルコール中毒、てんかんなどの脳の病気、認知症などです。

お母様は脳神経外科では認知症の診断はされなかったようですが、軽度認知障害（MCI）がある可能性もあります。軽度認知障害は、生活にまったく支障はないものの、認知機能に軽い障害がある状態を指します。

幻聴が続いて不眠にもなっているとのことで、専門医を受診してご相談されることをおすすめします。

統合失調症、認知症のどちらも専門は精神科です。軽度認知障害の可能性も考慮すると、精神科専門医でかつ認知症専門医である医師が在籍する医療機関を受診されるのがよいでしょう。日本認知症学会では認知症専門医を、日本老年精神医学会では老年精神医学会専門医を認定しています。それぞれのサイトに専門医のリストがアップされていますので、よろしければ参考にしてください。

あるいは、お母様のおからだの状態をよく知るかかりつけ医に、精神科専門医や認知症専門医を受診すべきかを相談して、必要な場合は、主治医から紹介してもらうようにしてもいいでしょう。