Question

肋骨あたりに電気が走るような痛み

ときどき起こる、左の肋骨あたりの痛みに、以前から悩まされています。肋骨付近の皮膚に電気が走るような痛みがあり、ひどいときは寝ることができません。受診して、CT検査や尿検査、心電図、触診などを行いましたが、内科的な異常は見当たりませんでした。家族には、肋間神経痛ではないかと言われています。

男性/40代

2023/03/26

Answer

ときどき起こる左肋骨の痛みについて、肋間神経痛を疑っているとのこと。肋間神経痛の症状と原因、痛みの対処について説明します。


肋間神経痛は、肋骨の下側を走行する肋間神経からの神経痛です。肋間神経痛の原因は、肋骨骨折などの外傷性や帯状疱疹の後遺症による発疹を伴わない痛みのほか、特発性といわれる原因が特定できないものがあります。痛みの性状は焼けるような、または刺すような鋭い痛みで表現されます。痛みは一定の時間を置いて発生したり、持続的に生じたりします。物を持ち上げる動作や呼吸、せきやくしゃみなどの生理現象に伴い痛みが強くなります。痛みがある部分の皮膚の感覚が低下することもあります。

肋間神経痛は胸部の痛みの原因の1つですが、胸部の痛みは内臓疾患の関連の痛みとして生ずることもあります。心臓疾患や肺疾患、胃や食道の疾患、腎臓疾患など、幅広い疾患が該当する可能性があります。心電図や胸部・腹部・骨盤のCT検査などが考慮されることがあります。ご相談者は、CT検査、尿検査、心電図、触診を実施した結果が異常なく、内科的に悪いところはないと診断されています。


肋間神経痛の治療は、薬物治療としてアセトアミノフェンなどの鎮痛薬のほか、痛みのある部分にカプサイシンクリームの塗布なども考慮されます。ペインクリニックでの肋間神経ブロックが行われることもあります。また、薬物治療のほかに、針治療や低周波治療があります。これらの治療は、痛みのある部分の血行を促進し、筋肉の緊張の緩和を図るものです。筋肉のコリや疲れをケアすることも大切です。入浴で血行をよくしたあとに、上半身のストレッチをしてみてはいかがでしょうか。


今後も痛みが続くようなら、内科を受診し、医師に相談されることをおすすめします。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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