デスクワークで首周りの凝りが悪化。効果的なケアは?
ここ半年ほど首や肩のひどい凝りに悩まされています。これまで仕事に集中できないほどつらいと感じたことはなく、入浴や睡眠、ストレッチなど自分なりに対処法を試みてもよくなりません。首の凝りにはストレスや自律神経の影響もあるとも聞き、気を揉んでいます。
女性/40代
2023/03/07
首や肩の凝りに悩まされている方はとても多く、特に女性に多い傾向があるようです。仕事があると生活面の改善もなかなか思うようにならず、何とかしたいと対処法を試されるお気持ちをお察しします。
デスクワークなどで長時間同じ姿勢が続くと、頭を支える首や肩に負担がかかり筋肉の緊張と血行不良を招きます。これが不快な凝りや痛みの原因です。こうした症状を予防・改善するためにも、まずは同じ姿勢が続かないように意識してからだを動かすことが大切です。まとめて運動の時間をとるのもよいですが、定期的に休息をとり首周りや上半身のストレッチを行うと効果的です。デスクを離れられないときは、座ったままでゆっくりと腕や首を回すだけでも筋肉の緊張が和らぎ血行がよくなります。
パソコン作業中には30分ごとに軽く首を回す、反らすなどして筋肉をリラックスさせるとよいでしょう。また、モニターとの距離は40㎝以上を保ち、画面を見る際は首を曲げずに視線がやや下向きになるよう椅子の高さを変えたり、モニターの位置を調整するなど姿勢や作業環境の見直しも有効です。
生活面では、疲れやだるさといった筋肉疲労をためないためにもシャワーだけの入浴で済ませず、湯船に浸かるようにしましょう。浴槽に浸かると水圧によるマッサージ効果が得られ、疲労回復に役立ちます。
また、慢性的な凝りには全身運動も効果的です。血液循環の改善、筋力や関節可動域の向上などが期待できるほか、気分転換となり心理面でもよい効果を得られるはずです。大切なのはこれらを習慣化して継続することです。医師の特別な指示がない限り、歩行やジョギングなどどんな運動でもかまいません。いつもより10分長く歩く、できるだけ階段を使う、休日に運動する時間を確保するなど、無理なく続けられることから取り組んでみてはいかがでしょうか。
最後に、ストレスや自律神経の影響についてご説明します。ストレスや自律神経の乱れが原因の場合には、首の凝り以外にも頭痛、倦怠感、めまいなどさまざまな症状を伴うのが特徴です。また、これらの症状の出方には波もみられます。慢性的な凝りがあっても、上記のような諸症状がみられなければストレスや自律神経の影響は考えにくいと思います。
ただし、上記のセルフケアを継続しても症状が長引いたり悪化がみられる場合や、安静時も痛み・しびれが起こる際は、整形外科の受診をおすすめします。凝りを誘発する病的な背景がないか、医師に確認するとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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