頸椎椎間板ヘルニアは早めに手術すべき?
2カ月くらい前から右手にしびれがあり、MRIとCT検査の結果、頸椎椎間板ヘルニアと診断されました。現在の症状は右手のしびれ、慢性的な肩こりと腰痛がある程度で、生活に支障はありません。整形外科の主治医は手術の選択もあるといいますが、やはり恐怖感もあり、不安です。手術のタイミングとして、早めに受けるか、ある程度進んでから受けるか、悩んでいます。
男性/60代
2023/02/26
頸椎椎間板ヘルニアは、背骨をつなぎクッションの役割をしている椎間板が加齢などで変性して神経を圧迫してひきおこされる病気です。ヘルニアの突出方向によって症状はさまざまで首や肩、腕に痛みやしびれが出たり、足のもつれ、歩行障害が起こったりします。
症状の程度によって治療方法は異なりますが、一般的にはまず保存療法で経過をみていきます。保存療法には、牽引療法・頸部カラー固定、薬物療法(消炎鎮痛薬、筋肉の緊張を和らげる薬、ビタミン剤など)、頸部のマッサージなどの理学的療法、運動療法(筋肉や靭帯の緊張を和らげる)などがあります。
痛みが強く、消炎鎮痛薬などの効果がみられない場合には、神経ブロック療法が有効とされています。これは、痛みを感じている神経の周辺に麻酔薬を注射することで、痛みを軽減する方法です。これらの保存療法で改善されるケースも多いものの、なかには痛みやしびれが軽減されず、上肢・下肢の筋力の低下が持続したり、歩行障害・排尿障害などを伴うようなケースもあります。この場合は手術を選択することもあります。
ご相談者の症状は軽度で、現時点で生活に支障がないとのこと。しばらく経過観察を行い、症状に変化がみられたら、薬物や理学療法などの保存療法を検討されてはいかがでしょうか。一般的に保存療法で効果がない場合に手術を考慮することが多いのですが、再度、主治医と相談され、どのように治療を進めていくか、おおよその道筋をつけることをおすすめします。また、痛みの治療は整形外科だけでなく、ペインクリニックで受けることもできます。あわせて主治医に相談してみてください。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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