百日咳はどんな咳が特徴ですか?

2023/02/19
最近、ニュースで百日咳が流行していると聞いて気になっています。大人でも百日咳にかかるようですが、百日咳はどんな咳が特徴ですか? かぜの症状とはどう違いますか?
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
百日咳は、感染力の高い「百日咳菌」が原因で起こる感染症です。最近は子どもだけでなく、成人の間でも流行がみられることがあります。
百日咳菌に感染すると、7~10日の潜伏期間を経て、せき、鼻水、微熱などかぜのような症状が現れ、2週間程度は徐々にせきが強くなってきます。その後、2~3週間は、短い連続したせきがみられ、せきを出し切った直後の息を吸うときにヒューっと音が鳴る、せき発作が特徴的です。
また、せきが連続して起こると、呼吸を止めてしまうため、頭部の静脈圧が上昇し、顔面のむくみ(とくにまぶた)、結膜充血、点状出血などがみられることもあります。
せきが出ないときは落ち着いていますが、刺激によってせきが誘発されると、せき発作がみられます。とくに夜間から明け方にかけ、発作が起こりやすくなります。その後、2~3週間で徐々にせきは減少しますが、間隔をあけて連続したせきが出ることがあります。百日咳の症状は、最初の症状が起こってから約2~3カ月かけてゆっくり回復していくのが通常です。
治療には抗菌薬(抗生剤)が使用されます。せきが出はじめの1~2週間のうちに抗菌薬での治療を開始すると、症状の改善や、菌の排出を抑えることが期待できます。そのほか、咳やたんに対する鎮咳去痰(ちんがいきょたん)剤や、気管支拡張薬などの症状を和らげる対症療法の薬が使われることもあります。


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