Question

血管が実年齢より老化。動脈硬化を改善するには?

先日、動脈硬化の検査をしたところ、血管が実年齢より老化していて動脈硬化もみられるといわれ、ショックを受けています。食事や運動習慣に気をつけているつもりで、血圧、コレステロール、中性脂肪も基準値内です。何を見直したらよいのでしょうか?

女性/50代

2023/02/16

Answer

動脈硬化の原因はさまざまですが、粥状動脈硬化(じゅくじょうどうみゃくこうか)を指すことが一般的です。粥状動脈硬化とは太い動脈の内壁に脂質が粥状に沈着した状態のことで、早い人なら10代から始まり長い年月をかけ加齢とともに進行します。


高血圧、糖尿病、脂質異常症などがあると血管の壁が傷つけられ、血管内に脂肪物質がたまって粥状になります。血管内の脂肪沈着は年齢が進むにつれて盛り上がって内腔を狭め、無症状のまま進行します。そこにストレスが生じ、血管内を覆う細胞が壊れると血栓ができ、血管が詰まって急性心筋梗塞などの発作として初めて現れるのです。


動脈硬化の危険因子には「男性」「閉経」「加齢」など自力では管理できないものと「高血圧」「脂質異常」「喫煙」「肥満」「糖尿病」「ストレス」など管理できるものがあります。また、危険因子が多い人ほど動脈硬化が急速に進むとされ、特に「高血圧」「脂質異常」「喫煙」は3大危険因子ともいわれています。これらの因子は互いに関係し、1つ増えると雪ダルマのように増えるものの、反対に1つでも減るとよい影響が広がります。


検査にはいろいろな種類があります。人間ドックでも行う頸動脈エコーや眼底検査、手足の血圧の比で調べる方法、医療機関で行う心臓の冠状動脈、脳などのエコー、MRI、造影検査といった精密な検査あります。

そのほか、健康イベントなどで行われるごく簡易な検査もあり、検査の精度もさまざまです。


さらに、動脈硬化に大きく影響するのがコレステロールです。LDL(悪玉)コレステロールは動脈硬化を悪化させる一方、HDL(善玉)コレステロールには抑制する働きがあるため、どちらも重要視されています。LDLコレステロールを下げつつ、HDLコレステロールを減らさない食生活を心がけましょう。


●油脂の質を見直す

動物性脂肪に含まれる飽和脂肪酸やコレステロール、菓子類や加工品のトランス脂肪酸はLDLコレステロールを増やし、HDLコレステロールを減らすため、過剰摂取を控える。一方、魚類に含まれる不飽和脂肪酸は血栓を溶かす作用があるため意識して摂取する


●抗酸化食品を積極的にとる

LDLコレステロールが酸化すると血管壁に沈着しやすくなる。このため抗酸化作用の強いβカロテンやビタミンE、ビタミンCを多く含む野菜や旬の果物をバランスよくとる


●食塩のとり過ぎに気をつける

食塩の過剰摂取は血圧上昇を招き、動脈硬化を促進するため減塩を心がける


また、食事と同様に適度な運動も欠かせません。有酸素運動は体脂肪を燃焼させ、肥満や中性脂肪値の改善に効果的で、HDLコレステロールの増加にも役立ちます。階段を使う、拭き掃除をするなど日常のなかで活動量を増やす工夫をするとよいでしょう。なお、治療中の運動については主治医へご相談ください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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