経過観察中の正常眼圧緑内障。セカンドオピニオンを検討中
10年ほど前、一部視野欠損の「正常眼圧緑内障」と診断が出ました。当初はキサラタンの処方で治療し、その後、経過観察となっています。しかし、毎年の人間ドックの眼底検査で要精密検査となります。主治医曰く、私は視神経の色が悪いそうで、10人中9人が眼底検査で異常を指摘するとのこと。ここ2〜3年は眼底出血や視神経繊維一部欠損の指摘も出始めましたが、今年も視野検査は異常なしでした。主治医のていねいな説明は信頼しているものの、検査機器が古そうで不安もあります。今回、セカンドオピニオンとして別の眼科受診をする場合は、紹介状等が必要でしょうか?
男性/50代
2023/01/20
正常眼圧緑内障と呼ばれる眼圧が高くない緑内障は、緑内障の中でもっとも多いタイプです。眼圧に対する視神経の抵抗力が弱く、眼圧からの障害が起きやすいと考えられているものの、はっきりした原因はわかっていません。加齢や近視もリスク要因であると考えられています。眼圧は1日の中でも変化するため、検査のタイミングなど、さまざまな影響を受けることがあります。また、緑内障は眼圧だけで診断できるものではなく、眼底検査などで網膜神経線維などの状態をよくみる必要があります。
緑内障は、眼圧を下げて進行を抑える、遅らせることが治療の基本です。正常眼圧緑内障でも、眼圧をさらに下げることで病気の進行を遅らせられる可能性があります。治療法には、薬物療法、レーザー治療、手術があります。すべての緑内障に対して同じ治療効果があるのではなく、緑内障のタイプ、個々の状態に応じた治療を行うことが重要です。眼科専門医のもとで相談しながら治療を続けることが大切です。正常眼圧緑内障の視神経障害は慢性緩徐に進行するため,点眼薬を長期に継続し,視神経障害の進行を遅らせる治療法が一般的です。なお、キサラタンは、正常眼圧緑内障の治療薬としてよく使われる点眼薬です。
正常眼圧緑内障の受診先としては、眼科専門医がいる医療機関であれば、検査による経過観察や薬による治療が可能と思います。しかし、心配な場合は別の医師の意見を聞いてみることも、今後安心して治療を続けていくためには1つの選択と思います。
紹介状は、一般的に総合病院の場合は受診に必要な場合が多く、診療所(クリニック)では紹介状不要の場合がほとんどです。医療機関や診療科によって異なるので、直接医療機関に問い合わせのうえ受診するのがよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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